第2章


それから一晩経ち、シナナ島に無事一行は到着することができた。

「はい、という訳でマツリちゃん初めてのお仕事で~す!」

意気揚々にサナが宣言するが、当のマツリはあまり浮かない顔をしていた。
「あら、どうしたの?」
「いえっ、あの…一人でもできる事ではと思って…。」
マツリが頼まれた事は、お使いだった。調理員のノイが欲しいと言った食料と調味料を買ってくるだけの仕事だったのだが、マツリの隣には小さな少女がいた。
「ガーナちゃんと一緒なのはお菓子も買ってきて欲しいからよ、見て買ってきた方がいいもの見つかるかもしれないしね。」
「な、なるほど…。」
「じゃあ二人ともよろしくね!くれぐれも離れないように…この島治安は比較的いいけど、何が起こるか分からないから!」
にこにこと笑いかけられると、マツリは申し訳なさから何も言えなくなりしょうがなくガーナと共に行くことにした。

「…何だ、行かせたのか。」
マツリとガーナを見送った後に、ノイがサナに話しかけてきた。
「うん、強制的な形だけれど2人きりにした方がいいかなって。」
「腹黒。」
「いやね、機会を図っただけじゃないの。」
それに、とサナは言葉を続けた。
「2人とも、全部は知らないけれど複雑な人生を歩んでいるみたいだし…ね。」
「おい。」
そこでメソドが2人を呼んだ。
「打ち合わせだ、こっちに来てくれ。」
「おう。」
「はいはーい。」
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