第19章
「お前ら覚えとけよ~!」
涙目で去って行く海賊達が乗った船を見ながら、船長は満足そうに笑う。
「おとといきやがれ~。」
「…船長、あまり挑発する様な発言は控えた方がいいかと。」
じとりと横目で見ながら諫める言葉を送るも知ったこっちゃないと彼はどこ吹く風でそういえばと話題を変える。
「向こうの船に忍び込ませてたマツリちゃんは?戻ってきた??」
まさかそのまま離れていないだろうなと周囲をきょろきょろすると、フッと彼女が姿を現す。
「すみません、姿消したままなの忘れていました…。」
「おぉう、びっくり…それでお宝はあった?」
聞かれて彼女は甲板に透明化させていた運んだ荷物を次に見える様にした。
「そんなに多くは無いですが…宝石類を中心に持ってきました。」
「元々船の中にお宝が無かった?」
こくりと彼女が頷くのを見てやっぱりなぁと船長が口の端を上げる。
「金目のモンが無くなって手っ取り早く襲えそうな船を狙ってきたか…ま、相手が俺達で運が悪かったが。」
とりあえず、サナに小さな貴重品を任せ船長は大きな袋に注目した。
「…マツリちゃん、コレは?」
聞かれたマツリは「う…。」と何故かここで微妙な反応を出す。
「その…び、美術品です…あたしの好みだな~って…思って…。」
彼女の事を知っている人物なら、この発言に違和感を覚えるだろう。
海賊として活動をする際、特に怪盗をする時に無事に目的の物を盗めたとしても、物の価値を理解し、特別必要でなければ盗った物を返す事さえあった。
つまりは。
私利私欲で人の物を欲しがらない少女だった。
「―開けても良い?」
あからさまに両肩を上げ駄目ですと言う様に首を振るも、もう既に周りには隠しきれていない。
「マ~ツリちゃ~ん…俺の船に意味分からねーモン置きたくねーんだけど??」
早く見せろ、言葉にはしなくても纏う雰囲気でそう言われ、泣く泣くマツリはその袋の封を開けた。
涙目で去って行く海賊達が乗った船を見ながら、船長は満足そうに笑う。
「おとといきやがれ~。」
「…船長、あまり挑発する様な発言は控えた方がいいかと。」
じとりと横目で見ながら諫める言葉を送るも知ったこっちゃないと彼はどこ吹く風でそういえばと話題を変える。
「向こうの船に忍び込ませてたマツリちゃんは?戻ってきた??」
まさかそのまま離れていないだろうなと周囲をきょろきょろすると、フッと彼女が姿を現す。
「すみません、姿消したままなの忘れていました…。」
「おぉう、びっくり…それでお宝はあった?」
聞かれて彼女は甲板に透明化させていた運んだ荷物を次に見える様にした。
「そんなに多くは無いですが…宝石類を中心に持ってきました。」
「元々船の中にお宝が無かった?」
こくりと彼女が頷くのを見てやっぱりなぁと船長が口の端を上げる。
「金目のモンが無くなって手っ取り早く襲えそうな船を狙ってきたか…ま、相手が俺達で運が悪かったが。」
とりあえず、サナに小さな貴重品を任せ船長は大きな袋に注目した。
「…マツリちゃん、コレは?」
聞かれたマツリは「う…。」と何故かここで微妙な反応を出す。
「その…び、美術品です…あたしの好みだな~って…思って…。」
彼女の事を知っている人物なら、この発言に違和感を覚えるだろう。
海賊として活動をする際、特に怪盗をする時に無事に目的の物を盗めたとしても、物の価値を理解し、特別必要でなければ盗った物を返す事さえあった。
つまりは。
私利私欲で人の物を欲しがらない少女だった。
「―開けても良い?」
あからさまに両肩を上げ駄目ですと言う様に首を振るも、もう既に周りには隠しきれていない。
「マ~ツリちゃ~ん…俺の船に意味分からねーモン置きたくねーんだけど??」
早く見せろ、言葉にはしなくても纏う雰囲気でそう言われ、泣く泣くマツリはその袋の封を開けた。
