第18章
「オイ、アイツをどこやった!?」
朝目を覚ますとすぐに怒鳴られ、育て親に殴られた。
何が何だか分からないと告げると忌々しそうに舌打ちだけ返され、その場を離れられる。
訳が分からずぽかんと口を開けていると、近くに居た年下の仲間が「大丈夫?」と駆け寄ってきた。
「―逃げ出したんだって、夜の間に。」
自分がここに居てもロクな目にしか遭わないのだろうと悟ったソイツは早々に見切りをつけて一人で逃げてしまったとの事だった。
「逃げたって…生きていられるかどうかも分からないのにね。」
頬が腫れた俺にせめてと汚い水で浸し絞ったボロ布を渡す、仲間の顔は子どもだが子どもらしくない悲しさを纏っていた。
受け取った俺はどうしても取れない匂いに少し顔を顰めながらも、ぼぉっと考える。
そうか。
逃げても、良かったのか。
やっとそれに気付いた俺がそこから居なくなるのは、そんなに時間は掛からなかった。
朝目を覚ますとすぐに怒鳴られ、育て親に殴られた。
何が何だか分からないと告げると忌々しそうに舌打ちだけ返され、その場を離れられる。
訳が分からずぽかんと口を開けていると、近くに居た年下の仲間が「大丈夫?」と駆け寄ってきた。
「―逃げ出したんだって、夜の間に。」
自分がここに居てもロクな目にしか遭わないのだろうと悟ったソイツは早々に見切りをつけて一人で逃げてしまったとの事だった。
「逃げたって…生きていられるかどうかも分からないのにね。」
頬が腫れた俺にせめてと汚い水で浸し絞ったボロ布を渡す、仲間の顔は子どもだが子どもらしくない悲しさを纏っていた。
受け取った俺はどうしても取れない匂いに少し顔を顰めながらも、ぼぉっと考える。
そうか。
逃げても、良かったのか。
やっとそれに気付いた俺がそこから居なくなるのは、そんなに時間は掛からなかった。
