第18章

親の顔は知らない。
他の連中と同じく育て親に拾われた奴等といつの間にか一緒に暮らしていた。
俺が最初に拾われて、後の奴等は俺が世話出来る様な歳になったら、次々と拾っていく。
「子どもは労働力として使う。」
その言葉通り、使える奴はすぐに売られ、そうではない奴は適当に捨てられた。
俺は使えない方と何度か言われたが、最年長なのと他のガキ達からの受けが良いので子育て要員で家に居続ける事が出来た。

それでも、子どもを売り物にしている育て親に余裕は無く、俺は早い内から盗みを覚えさせられた。

始めの内は物乞いから、見た目が可愛く無くなった頃からこっそりと盗む様になったが、成果が少ないとすぐ殴られ、食料を減らされた。

…腹が減った。

小さな子どもをあやしながら、いつも何かに飢えていた。
大きくなった仲間がいつの間にかいなくなっていく中、俺の番はいつになるのか。
そんな事を思いながら日々は過ぎて行った。
2/2ページ
スキ