第17章
周りは一気に熱が引き、周りに転がっていた犯罪グループのメンバーが回収されてゆく…その中で。
「―何で、隠れるんですか?」
小さな声で、いまだ取り押さえられたままヨウがノイに対して聞く。
あの警官が到着した笛の音が響いた後、すぐにノイが二人まとめて近くの壁に押しやり警官から見えない様な位置まで移動した。
その行動を訳が分からないと言う様にヨウが続ける。
「突き出せばいいじゃないですか…警官に。」
投げやりに彼は言う、全て諦めたとでも言う様に。
相方のイーは泣き出しそうな顔で、ただヨウを見つめている。
「オレ達、アイツらの言いなりになって盗みを働いていたんですよ。」
「だからどうした。」
こちらも見つかる訳にはいかないと密やかな声で、しかし強い意思が伝わる言葉で返す。
「どんな理由でここに辿り着いて、ここで働いていたのかはどうでもいい。」
どうでもいいわけ無いだろ、とヨウが顔を歪ませるが、ノイは構わず続ける。
「俺には―お前らがタダ働き同然で働いている様に見えたぞ。」
その言葉に、二人は口をぎゅうと閉じた。
「さっきケンカしてみて思ったが、明らかに俺が知っていた頃と比べて体重が軽くなっている…体自体は悪くないはずなのに、戦い方や頭の周り方が明らかに鈍っている―ロクな扱いされてない証拠だろ。」
ノイの淡々な言葉に、傍で聞いていたサナは内心舌を巻いていた。
(―ケンカバカではあるけれど、ちゃんと相手の様子もしっかり見ていたのね。)
そもそもノイは自分が身内と認定した相手の事についてはよく見ている言動をする事があったなと、少し苦い顔でサナは溜息を吐く。
「ノイ、もたもたしていると警官が来ますよ。」
とっとと要件を伝えろ、と催促すると分かっていると答えが来る。
「―利用されてたって言うなら、逃がしてやる事も出来るぞ。」
「―何で、隠れるんですか?」
小さな声で、いまだ取り押さえられたままヨウがノイに対して聞く。
あの警官が到着した笛の音が響いた後、すぐにノイが二人まとめて近くの壁に押しやり警官から見えない様な位置まで移動した。
その行動を訳が分からないと言う様にヨウが続ける。
「突き出せばいいじゃないですか…警官に。」
投げやりに彼は言う、全て諦めたとでも言う様に。
相方のイーは泣き出しそうな顔で、ただヨウを見つめている。
「オレ達、アイツらの言いなりになって盗みを働いていたんですよ。」
「だからどうした。」
こちらも見つかる訳にはいかないと密やかな声で、しかし強い意思が伝わる言葉で返す。
「どんな理由でここに辿り着いて、ここで働いていたのかはどうでもいい。」
どうでもいいわけ無いだろ、とヨウが顔を歪ませるが、ノイは構わず続ける。
「俺には―お前らがタダ働き同然で働いている様に見えたぞ。」
その言葉に、二人は口をぎゅうと閉じた。
「さっきケンカしてみて思ったが、明らかに俺が知っていた頃と比べて体重が軽くなっている…体自体は悪くないはずなのに、戦い方や頭の周り方が明らかに鈍っている―ロクな扱いされてない証拠だろ。」
ノイの淡々な言葉に、傍で聞いていたサナは内心舌を巻いていた。
(―ケンカバカではあるけれど、ちゃんと相手の様子もしっかり見ていたのね。)
そもそもノイは自分が身内と認定した相手の事についてはよく見ている言動をする事があったなと、少し苦い顔でサナは溜息を吐く。
「ノイ、もたもたしていると警官が来ますよ。」
とっとと要件を伝えろ、と催促すると分かっていると答えが来る。
「―利用されてたって言うなら、逃がしてやる事も出来るぞ。」
