第17章

動き出したノイとサナに向こうも呼応する様に動き出す。
始めに動きがあったのは、ノイが躊躇なくヨウに蹴りかかった。
ナイフでどうにか止めるものの、勢いあるその技に腕の骨がみしりと響くのを感じ、ヨウは顔を歪める。
更に追い打ちをかける様に、反対側からも蹴りを入れ攻撃を封じる様打撃を続けた。
どうにか助けようとヨウからノイを離せる様にイーのナイフが飛ぶが、サナが同じ本数のナイフを飛ばし弾かれる。
「こ、の…ッ!」
本当はノイを先に片付けたかった様子だが、あまりにも邪魔をされ頭に血が上ったのか、イーはサナに今度は大きな短刀を持ち切りかかった。
「あ、馬鹿!」
ヨウが叫ぶも行動は止められず、サナに凶刃が届く前にノイが短刀を握っていたその手を蹴る。
目論見通りに短刀が宙に舞い、イーが武器を新たに用意する前にサナが後ろに周りその首元に鋭い短剣を当てた。
「イー!…ッ」
助けようと動き出すも、ノイから足払いをくらいヨウはそこで倒れてしまう。
「ヨウ、イー…」
勝負は一目瞭然、小さな声でノイが声を掛けようとするが。

ピピーッ!!

事件の幕引きを示す様に、途中戦闘から離脱したマツリが呼び出した警官が到着した音がその場に響き渡った。
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