第17章
「口は喋れる程にしておいたな?」
体に刺さった箇所は、背中、胸、腹と複数。
どれもこのまま人体から抜いてしまえば、途端に血が噴き出し血液不足、並びに猛烈な痛みが走る状況。
今この状態でも痛みがその体を蝕んでいるだろうに、船長は顔色一つ変えず頭を見る。
「吐け、お前の船はどこにある?」
トカゲ達の思惑としては、急に現れた謎の男の言葉を信じる訳も無く、かと言って盗みを生業とする中で言葉そのままに従うのが癪だからこの様にしたのだろう。
更にはアジトの一つがバレてしまった手前、口封じに殺す他無い…そう判断したが。
「え~お宝くれないの~?」
何て事の無い様子で座っている状態からむっくりと起き上がり、周囲の人間を驚かせた。
「んじゃ交渉決裂~、これくらいならウチの船に乗れるのにさ~。」
とても3本ナイフや剣が刺さった人間とは思えないくらいに、後ろに一歩下がる。
「―おい、手ごたえは?」
「あ、ありました…確かに全部刺したし、血だって…。」
そう、確かに彼等は船長の体に傷を付けた。
その意味が分からないくらいに強靭な体に。
よいしょ、ととりあえず一番浅かった腹に刺さったナイフを取ると、血は流れるが船長は何も思わない様彼等に言葉を掛ける。
「それじゃ~祝いの席にしつれ~しました、これでおいとま…」
くるりと背中を向けて去ろうとすると、数々の武器がその体に投げつけられ。
鋼と鋼がぶつかる音が、響く。
体に刺さった箇所は、背中、胸、腹と複数。
どれもこのまま人体から抜いてしまえば、途端に血が噴き出し血液不足、並びに猛烈な痛みが走る状況。
今この状態でも痛みがその体を蝕んでいるだろうに、船長は顔色一つ変えず頭を見る。
「吐け、お前の船はどこにある?」
トカゲ達の思惑としては、急に現れた謎の男の言葉を信じる訳も無く、かと言って盗みを生業とする中で言葉そのままに従うのが癪だからこの様にしたのだろう。
更にはアジトの一つがバレてしまった手前、口封じに殺す他無い…そう判断したが。
「え~お宝くれないの~?」
何て事の無い様子で座っている状態からむっくりと起き上がり、周囲の人間を驚かせた。
「んじゃ交渉決裂~、これくらいならウチの船に乗れるのにさ~。」
とても3本ナイフや剣が刺さった人間とは思えないくらいに、後ろに一歩下がる。
「―おい、手ごたえは?」
「あ、ありました…確かに全部刺したし、血だって…。」
そう、確かに彼等は船長の体に傷を付けた。
その意味が分からないくらいに強靭な体に。
よいしょ、ととりあえず一番浅かった腹に刺さったナイフを取ると、血は流れるが船長は何も思わない様彼等に言葉を掛ける。
「それじゃ~祝いの席にしつれ~しました、これでおいとま…」
くるりと背中を向けて去ろうとすると、数々の武器がその体に投げつけられ。
鋼と鋼がぶつかる音が、響く。
