第17章
しん、とその一言から他の物音が一切聞こえなくなる。
その場にいる全員が頭の言葉を待っているからだ。
「―別に、無理して付いて来なくてもいいぞ。」
その言葉にいえいえいえ!と座っていたメンバー達が立ち上がる。
「付いてゆきます、ボス!」
「ここまで来たんだ、後に引けねぇよ…!」
「ボスと一緒にいれば、怖いモン無しです!」
次々と縋りつく様な言葉が飛び交う、無表情で掛けられた言葉を受け止めていた頭だったが、一人無言を貫いていた人物へ声を掛けた。
「お前は?」
一斉にこちらに視線が刺さるも、様子を崩さず冷静に答える。
「―お望みならば。」
ならいい、と視線を外しその場にいる全員へ声を向けた。
「では…翌日より我らは島を出る、今宵はその前祝だ。」
うおおおっ!と野太い声が飛び交う人の輪の中。
「あの~すみませ~ん。」
そこに、いつの間にか居た見知らぬ男が気の抜けた声を掛けた。
その場にいる全員が頭の言葉を待っているからだ。
「―別に、無理して付いて来なくてもいいぞ。」
その言葉にいえいえいえ!と座っていたメンバー達が立ち上がる。
「付いてゆきます、ボス!」
「ここまで来たんだ、後に引けねぇよ…!」
「ボスと一緒にいれば、怖いモン無しです!」
次々と縋りつく様な言葉が飛び交う、無表情で掛けられた言葉を受け止めていた頭だったが、一人無言を貫いていた人物へ声を掛けた。
「お前は?」
一斉にこちらに視線が刺さるも、様子を崩さず冷静に答える。
「―お望みならば。」
ならいい、と視線を外しその場にいる全員へ声を向けた。
「では…翌日より我らは島を出る、今宵はその前祝だ。」
うおおおっ!と野太い声が飛び交う人の輪の中。
「あの~すみませ~ん。」
そこに、いつの間にか居た見知らぬ男が気の抜けた声を掛けた。
