第17章
ノイは基本的に人を寄せ付けない見た目をしている。
しかし、対応さえ間違えなければ平等に人に接する事も出来るし、言葉遣いは荒くても理由無く突っぱねる様な事はしない。
見た目だけで判断された結果、人が逃げてゆくだけであって彼自身は人を嫌う事は無い。
だから、一度でも彼が心を許す相手が現れれば…その相手をずっと大切に扱う人物だった。
(情が深いと言えば、聞こえは良いけどね。)
目の前で明らかに答えに困っているノイに対して、サナは心の中で嘆息する。
商売目的で話し掛けてきた人物に騙され、困っている人がいれば出来る限り力になろうとするし、時には仲間に危険が及ぶ時は体を張ってでも守る事があった。
一度自分の懐に入った相手なら過剰な表現でも無く命さえも投げ出す…それがサナの知っている彼。
(どんな理由で離れたかまでは知らないけれど…情を持ったままなら仕事に支障をきたすでしょう。)
仕事を妨害するまではしないとは思うが、本当に過去の仲間を捕まえる事が出来るのかと、厳しい言葉で聞く必要があると思った結果、こうしてサナはノイに向かい合っている。
場合によっては、彼だけ船に置いていく事にもなるだろう…ただでさえ少人数で、しかも貴重な戦力の一人であるノイが欠けるのは痛手だ。
しかし、覚悟も無いままでこのまま向かうのは危険だと、彼自身の為にも問う。
「答えてくれる?」
彷徨っていた視線は落ち着き、頑なに閉じていた口がゆっくりと開かれる。
「やる。」
一つ息を吐いて、途中だった荷物の準備を再開した。
それ以上問い詰めるのは、相手にも自分にもストレスになるだけだな、と思いサナも追及はせず、自分の荷物準備を始める。
そして、海賊達は情報収集へ向かって行った。
しかし、対応さえ間違えなければ平等に人に接する事も出来るし、言葉遣いは荒くても理由無く突っぱねる様な事はしない。
見た目だけで判断された結果、人が逃げてゆくだけであって彼自身は人を嫌う事は無い。
だから、一度でも彼が心を許す相手が現れれば…その相手をずっと大切に扱う人物だった。
(情が深いと言えば、聞こえは良いけどね。)
目の前で明らかに答えに困っているノイに対して、サナは心の中で嘆息する。
商売目的で話し掛けてきた人物に騙され、困っている人がいれば出来る限り力になろうとするし、時には仲間に危険が及ぶ時は体を張ってでも守る事があった。
一度自分の懐に入った相手なら過剰な表現でも無く命さえも投げ出す…それがサナの知っている彼。
(どんな理由で離れたかまでは知らないけれど…情を持ったままなら仕事に支障をきたすでしょう。)
仕事を妨害するまではしないとは思うが、本当に過去の仲間を捕まえる事が出来るのかと、厳しい言葉で聞く必要があると思った結果、こうしてサナはノイに向かい合っている。
場合によっては、彼だけ船に置いていく事にもなるだろう…ただでさえ少人数で、しかも貴重な戦力の一人であるノイが欠けるのは痛手だ。
しかし、覚悟も無いままでこのまま向かうのは危険だと、彼自身の為にも問う。
「答えてくれる?」
彷徨っていた視線は落ち着き、頑なに閉じていた口がゆっくりと開かれる。
「やる。」
一つ息を吐いて、途中だった荷物の準備を再開した。
それ以上問い詰めるのは、相手にも自分にもストレスになるだけだな、と思いサナも追及はせず、自分の荷物準備を始める。
そして、海賊達は情報収集へ向かって行った。
