第17章
夕飯も食べ終え、それぞれが寝支度をする頃。
「ノ~イちゃん。」
サナとノイの寝室、そこでするりと後ろからその背筋をなぞると、すぐに体の向きを変え強面が睨む。
「…背中は止めろって言ってんだろ。」
「だぁってご飯前に無視されたんだもの、これくらいの意趣返しは許して欲しいものだわ。」
責められる謂れは無いと頬を膨らませる美形に「は?」と覚えていない様子に片眉を上げた。
「…やっぱり覚えていないのね。」
まぁ良いわ、とその場から離れ自分のベッドに辿り着いたサナは改めてノイに聞く。
「何かあったの?」
「…別に。」
自分も寝ようと歩き出そうとするとひやりとした感覚がして一歩下がる、その瞬間それまで自分が立っていた場所にナイフが刺さった。
「吐きなさい、貴方が内緒事をしているとわたしにも気持ち悪さがうつるのよ。」
そんな馬鹿な事があるか、そう言おうとするが相手もこちらが言うまで動かないと次のナイフを手に持ちいつでも投げられると脅してくる。
「…ただの勘違いかもしんねーぞ。」
「その勘違いのせいで、余分なくらいに野菜切ってたでしょ貴方。」
お見通しかよと口を曲げてからどう伝えようかと少し考えてから、ノイは口を開く。
「―昔の仲間にそっくりな奴が居た。」
「ノ~イちゃん。」
サナとノイの寝室、そこでするりと後ろからその背筋をなぞると、すぐに体の向きを変え強面が睨む。
「…背中は止めろって言ってんだろ。」
「だぁってご飯前に無視されたんだもの、これくらいの意趣返しは許して欲しいものだわ。」
責められる謂れは無いと頬を膨らませる美形に「は?」と覚えていない様子に片眉を上げた。
「…やっぱり覚えていないのね。」
まぁ良いわ、とその場から離れ自分のベッドに辿り着いたサナは改めてノイに聞く。
「何かあったの?」
「…別に。」
自分も寝ようと歩き出そうとするとひやりとした感覚がして一歩下がる、その瞬間それまで自分が立っていた場所にナイフが刺さった。
「吐きなさい、貴方が内緒事をしているとわたしにも気持ち悪さがうつるのよ。」
そんな馬鹿な事があるか、そう言おうとするが相手もこちらが言うまで動かないと次のナイフを手に持ちいつでも投げられると脅してくる。
「…ただの勘違いかもしんねーぞ。」
「その勘違いのせいで、余分なくらいに野菜切ってたでしょ貴方。」
お見通しかよと口を曲げてからどう伝えようかと少し考えてから、ノイは口を開く。
「―昔の仲間にそっくりな奴が居た。」
