第17章
パァンッ!と乾いた音が響く。
とある島に辿り着いた海賊一行は、食料・金不足があり近場の島で金稼ぎと食料補充をしていた。
サナ、メソドが仕事探しをしている間、ノイ、マツリ、ガーナは食料の買い出しに来ていたのだが、あまりに近くで物騒な音が耳に届いた為、一瞬で彼等の表情が変わる。
「え…これって鉄砲?」
「はなれた方がいいとおもう!」
周りもいち早く逃げようとする者、店を出していた人々はすぐ出入口を閉めようとする、野次馬根性で近くまで行こうとする者。
人通りも多い場所だった為、一気にその場は大混乱となる。
背が低い女子達が離れない様、ノイは両脇にいる少女達を自分の近くへ寄せた。
「とりあえず、船に戻るぞ。」
下手に関わって面倒事になるのも御免だと言う様に、そこから動き始めたその瞬間。
「痛…ッドロボー!」
大人数が右往左往足早に去って行く中、その隙を狙って財布泥棒が出た様だ。
(今は構ってられねぇな。)
二人の仲間もいる中で一人離れて行動するのは流石に良くは無いと、日頃空気読めないと責められる男でも分かった。
離れよう、その大きな一歩を踏み出したその時。
見覚えのある顔が、見えた。
「―っ。」
まさかと思って振り向いたが、居たと思っていたその人物はもう人だかりに紛れてしまい分からない。
下から少女達が自分を呼ぶ声がして、ノイはすぐに気を取り直し船への帰り道を彼女達にペースを合わせながら走り始めた。
とある島に辿り着いた海賊一行は、食料・金不足があり近場の島で金稼ぎと食料補充をしていた。
サナ、メソドが仕事探しをしている間、ノイ、マツリ、ガーナは食料の買い出しに来ていたのだが、あまりに近くで物騒な音が耳に届いた為、一瞬で彼等の表情が変わる。
「え…これって鉄砲?」
「はなれた方がいいとおもう!」
周りもいち早く逃げようとする者、店を出していた人々はすぐ出入口を閉めようとする、野次馬根性で近くまで行こうとする者。
人通りも多い場所だった為、一気にその場は大混乱となる。
背が低い女子達が離れない様、ノイは両脇にいる少女達を自分の近くへ寄せた。
「とりあえず、船に戻るぞ。」
下手に関わって面倒事になるのも御免だと言う様に、そこから動き始めたその瞬間。
「痛…ッドロボー!」
大人数が右往左往足早に去って行く中、その隙を狙って財布泥棒が出た様だ。
(今は構ってられねぇな。)
二人の仲間もいる中で一人離れて行動するのは流石に良くは無いと、日頃空気読めないと責められる男でも分かった。
離れよう、その大きな一歩を踏み出したその時。
見覚えのある顔が、見えた。
「―っ。」
まさかと思って振り向いたが、居たと思っていたその人物はもう人だかりに紛れてしまい分からない。
下から少女達が自分を呼ぶ声がして、ノイはすぐに気を取り直し船への帰り道を彼女達にペースを合わせながら走り始めた。
