第16章
ちらりと船の甲板を見ると、切った針金以外にも張り巡らされていて、自分の動きを封じようとする意図が伝わる。
そして相手の手元には、まだあるぞと言わんばかりにナイフと針がキラリと光っていて、いつもながら生きる武器庫の様だと笑う。
「ま、まずは…この面倒なの切っちまう…かっ!」
ジャリィ!と張り巡らされている針金をサーベルで薙ぎ払う、しかしメソドは行動が読めると言わんばかりに新たな武器を取り出してくる。
「かたづけてもつぎがあるっつーの!」
言葉通り、投げられたナイフには針金が巻き付かれており、船長の腕目掛けて飛んできたが、すぐにそれはサーベルで足元の針金と共にあしらわれた。
「じゃあ、在庫切れになるまで付き合わなきゃなんねーな。」
メソドがこちらに来て時間が経つが、他のメンバーも彼を捜索している為、連絡こそ出来ていないが誰かしらこちらに来るだろう、と。
それまでの時間稼ぎとして船長はこの暴走している船医をここで止めようと考えていた。
しかし、明らかに自分の攻撃を避けるだけで、自分に攻撃も何もしてこない船長に苛立ったのか、メソドは口を動かす。
彼の前では言ってはいけない、その言葉を。
「―どうした、なかまをみごろしにしたひきょうもののえいゆう。」
そして相手の手元には、まだあるぞと言わんばかりにナイフと針がキラリと光っていて、いつもながら生きる武器庫の様だと笑う。
「ま、まずは…この面倒なの切っちまう…かっ!」
ジャリィ!と張り巡らされている針金をサーベルで薙ぎ払う、しかしメソドは行動が読めると言わんばかりに新たな武器を取り出してくる。
「かたづけてもつぎがあるっつーの!」
言葉通り、投げられたナイフには針金が巻き付かれており、船長の腕目掛けて飛んできたが、すぐにそれはサーベルで足元の針金と共にあしらわれた。
「じゃあ、在庫切れになるまで付き合わなきゃなんねーな。」
メソドがこちらに来て時間が経つが、他のメンバーも彼を捜索している為、連絡こそ出来ていないが誰かしらこちらに来るだろう、と。
それまでの時間稼ぎとして船長はこの暴走している船医をここで止めようと考えていた。
しかし、明らかに自分の攻撃を避けるだけで、自分に攻撃も何もしてこない船長に苛立ったのか、メソドは口を動かす。
彼の前では言ってはいけない、その言葉を。
「―どうした、なかまをみごろしにしたひきょうもののえいゆう。」
