第16章
スパンッとサーベルで後方へ弾かれるも、ぐにゃりと体を捩じらせ船の甲板にメソドは立つ。
「お熱いお誘いは嬉し~けどさぁ…やっぱ野郎より美女の方がいいじゃん?」
やれやれと言った様子でやんわりと停戦の申し出をしてみるが、酔っているからなのか相手は聞く耳を持たないと体の軸を揺らしながら笑う。
「るせ~な、いいよるおんなもいないくせに…ッ!」
言葉と共に放たれるのはナイフと、針…そのどれもが明らかに船長に向かって来る。
「お、言ったな?」
後方に一度ジャンプし、距離を取ってから回避を試みた。
しかし、それもお見通しなのか、次のナイフと針を持ち出され船長の体は降り注ぐ攻撃に防戦一方となる。
「いつも思うけど、本当いやらしい攻撃…あ。」
足元が何もしていないのに引っ張られる様な感覚がして、船長は咄嗟にしゃがみ自分の足元に絡み付いているそれを切った。
「んも~針金の無駄遣いしないでよっ!…ってサナなら怒るなこりゃ。」
「おにのいぬまになんとやらだろー…ひっく。」
メソドが使ったのは、一部のナイフと針に引っ付けてある薄く伸ばした金属の糸…針金だった。
他に仲間がいる場合は巻き込んでしまう為使わないが、一対一の場合でメソドが使うお得意の戦術で、ナイフと針に針金巻き付け死角に罠を張り巡らし対象の動きを制限出来る厄介な代物だ。
「それに…ひさびさにおまえとたいまんはれるんだ、だしおしみなんてしてたらもったいねぇだろぉ?」
にやにやとこちらに笑いかけるその瞳は明らかに獲物を狙うハンターとでも言う様な物となっている。
こりゃあめちゃくちゃに飲んじまったか…ストレスの溜め過ぎも良くねぇなぁと、ストレスの原因は頭を掻きながらサーベルを構えた。
「お熱いお誘いは嬉し~けどさぁ…やっぱ野郎より美女の方がいいじゃん?」
やれやれと言った様子でやんわりと停戦の申し出をしてみるが、酔っているからなのか相手は聞く耳を持たないと体の軸を揺らしながら笑う。
「るせ~な、いいよるおんなもいないくせに…ッ!」
言葉と共に放たれるのはナイフと、針…そのどれもが明らかに船長に向かって来る。
「お、言ったな?」
後方に一度ジャンプし、距離を取ってから回避を試みた。
しかし、それもお見通しなのか、次のナイフと針を持ち出され船長の体は降り注ぐ攻撃に防戦一方となる。
「いつも思うけど、本当いやらしい攻撃…あ。」
足元が何もしていないのに引っ張られる様な感覚がして、船長は咄嗟にしゃがみ自分の足元に絡み付いているそれを切った。
「んも~針金の無駄遣いしないでよっ!…ってサナなら怒るなこりゃ。」
「おにのいぬまになんとやらだろー…ひっく。」
メソドが使ったのは、一部のナイフと針に引っ付けてある薄く伸ばした金属の糸…針金だった。
他に仲間がいる場合は巻き込んでしまう為使わないが、一対一の場合でメソドが使うお得意の戦術で、ナイフと針に針金巻き付け死角に罠を張り巡らし対象の動きを制限出来る厄介な代物だ。
「それに…ひさびさにおまえとたいまんはれるんだ、だしおしみなんてしてたらもったいねぇだろぉ?」
にやにやとこちらに笑いかけるその瞳は明らかに獲物を狙うハンターとでも言う様な物となっている。
こりゃあめちゃくちゃに飲んじまったか…ストレスの溜め過ぎも良くねぇなぁと、ストレスの原因は頭を掻きながらサーベルを構えた。
