第16章
「ふ…あぁ~。」
島の端でも酔っ払い達の喧騒が聞こえる中、それでもゆっくり船の上で寝ていた船長は一度目を開ける。
「さて、アイツらは捕まえる事が出来たのかねぇ。」
念の為連絡用に置いてあるリンリン草を手に取り、誰かに繋がらないか耳を傾けてみた。
『こちら、マツリ…マツリです!サナさん、ノイさん、大丈夫ですか!?』
『大丈夫じゃねぇ、こっちは動けん!』
『こちらも同じです、女子チーム船長を叩き起こしに行って交代して貰えませんかッ!?』
『え~今から~!?』
何やらぎゃいぎゃい喧しい、というかしれっと自分が働く事になりそうでもう一度寝ようかと思い始めた。
その時。
「…いや~さ、迷子の時は散らかって探し回るよりも一点で待ち続ける方が効率良いとは言うけどさ。」
ほんのりと香る酔いそうな匂いに笑いながら、彼は話し掛ける…そして。
ガチィッ!!
ナイフとサーベルがぶつかり合う音が響く。
「おうち帰って来て早々コレはねぇ~んじゃないの~?」
襲い掛かる人物を弾き、表情を変えずにいる船長…そして相手は。
「うるせーな、つれねぇこというなよ…。」
ひっく、とまだ収まらないしゃっくりをしながらメソドは言う。
「もうそろそろきげんがちかいんだ…ほんばんまえのためしのうんどうくらいさせてくれや。」
島の端でも酔っ払い達の喧騒が聞こえる中、それでもゆっくり船の上で寝ていた船長は一度目を開ける。
「さて、アイツらは捕まえる事が出来たのかねぇ。」
念の為連絡用に置いてあるリンリン草を手に取り、誰かに繋がらないか耳を傾けてみた。
『こちら、マツリ…マツリです!サナさん、ノイさん、大丈夫ですか!?』
『大丈夫じゃねぇ、こっちは動けん!』
『こちらも同じです、女子チーム船長を叩き起こしに行って交代して貰えませんかッ!?』
『え~今から~!?』
何やらぎゃいぎゃい喧しい、というかしれっと自分が働く事になりそうでもう一度寝ようかと思い始めた。
その時。
「…いや~さ、迷子の時は散らかって探し回るよりも一点で待ち続ける方が効率良いとは言うけどさ。」
ほんのりと香る酔いそうな匂いに笑いながら、彼は話し掛ける…そして。
ガチィッ!!
ナイフとサーベルがぶつかり合う音が響く。
「おうち帰って来て早々コレはねぇ~んじゃないの~?」
襲い掛かる人物を弾き、表情を変えずにいる船長…そして相手は。
「うるせーな、つれねぇこというなよ…。」
ひっく、とまだ収まらないしゃっくりをしながらメソドは言う。
「もうそろそろきげんがちかいんだ…ほんばんまえのためしのうんどうくらいさせてくれや。」
