第16章
「―で、逃げられた訳ね。」
リンリン草で事前に場所を連絡しておいたお陰で、マツリとガーナはタネネットで拘束されていた所を大人二人に救出された。
「もう、だから寝ている間にとっとと縛って欲しかったのに。」
「ごめん。」
「面目ないです…。」
まさかメソドに容赦なく抵抗されるとは思っておらず、少女二人はしょげてしまっているので、サナもそれ以上の責める言葉は止め、短刀で複雑に絡んでいる罠を取る。
「酒の事に対しては目が無いからな、加えて酔っている割に動作は機敏なままな奴だ…コテンパンにやられちまったな。」
「うぅ…帰ってきたらしかえしするもんっ。」
ざまーねーなと笑うノイに歯をむき出しにして怒るガーナは「それに。」と続けた。
「こんな人がいっぱいいる所じゃ、ガーナもマツリも大きなちからは使えないんだよ!ふべん!!」
「それは…確かにそうね。」
酔っ払いが多いにしても大きな騒ぎにしてしまえば、警官達も来るだろう…結果的に逃がしてしまったものの、彼女達なりに頑張った結果なのでサナは二人の頭を撫でる。
「それで、メソドちゃんはあのイベント会場に行っちゃったのよね。」
「はい…ごめんなさい、あたし達」
「大丈夫よ。」
ここから先、少女達は行きたくても行けない、だからとサナは任されたと笑う。
「ここから先は大人の仕事、はっちゃけた船医をどうにか仕留めて来るわ。」
大人二人はマツリから聞いたメソドの逃げた先の道を走り始めた。
リンリン草で事前に場所を連絡しておいたお陰で、マツリとガーナはタネネットで拘束されていた所を大人二人に救出された。
「もう、だから寝ている間にとっとと縛って欲しかったのに。」
「ごめん。」
「面目ないです…。」
まさかメソドに容赦なく抵抗されるとは思っておらず、少女二人はしょげてしまっているので、サナもそれ以上の責める言葉は止め、短刀で複雑に絡んでいる罠を取る。
「酒の事に対しては目が無いからな、加えて酔っている割に動作は機敏なままな奴だ…コテンパンにやられちまったな。」
「うぅ…帰ってきたらしかえしするもんっ。」
ざまーねーなと笑うノイに歯をむき出しにして怒るガーナは「それに。」と続けた。
「こんな人がいっぱいいる所じゃ、ガーナもマツリも大きなちからは使えないんだよ!ふべん!!」
「それは…確かにそうね。」
酔っ払いが多いにしても大きな騒ぎにしてしまえば、警官達も来るだろう…結果的に逃がしてしまったものの、彼女達なりに頑張った結果なのでサナは二人の頭を撫でる。
「それで、メソドちゃんはあのイベント会場に行っちゃったのよね。」
「はい…ごめんなさい、あたし達」
「大丈夫よ。」
ここから先、少女達は行きたくても行けない、だからとサナは任されたと笑う。
「ここから先は大人の仕事、はっちゃけた船医をどうにか仕留めて来るわ。」
大人二人はマツリから聞いたメソドの逃げた先の道を走り始めた。
