第16章
「無理無理無理無理無理ィ!!」
穏やかな海流を漂いながら浮かぶ海賊船、そこから少女の叫び声が響く。
真正面からその声を受けたノイは片耳を抑えながら渋い顔を見せた。
「…んなでけぇ声で叫ばんでもいいだろうが。」
うるせぇと冷静に言われるが、ノイの正面にいたマツリは何歩もそこから後ろへ移動し壁際まで移動する。
「寧ろ何でそんな平常心でいられるのですか!?」
マツリの半分泣いている様な表情に、こっちが何でだと言わんばかりの不可解な表情を見せられた。
小さな騒ぎとなってしまったのか、外野がわらわらと集まってくる。
「どうしたの~?」
「マツリ、ノイにイジメられた?」
「え~いじめさいて~。」
何も聞いていない癖にすぐに自分が悪者にされるのは違うだろと、ノイは事の発端を後から来たサナ、ガーナ、船長に「これだよ、これ見せただけだっつの。」と言って見せた。
ノイの手元にあるのは…瓶いっぱいに詰められたうじゅるうじゅると動き回る虫だった。
穏やかな海流を漂いながら浮かぶ海賊船、そこから少女の叫び声が響く。
真正面からその声を受けたノイは片耳を抑えながら渋い顔を見せた。
「…んなでけぇ声で叫ばんでもいいだろうが。」
うるせぇと冷静に言われるが、ノイの正面にいたマツリは何歩もそこから後ろへ移動し壁際まで移動する。
「寧ろ何でそんな平常心でいられるのですか!?」
マツリの半分泣いている様な表情に、こっちが何でだと言わんばかりの不可解な表情を見せられた。
小さな騒ぎとなってしまったのか、外野がわらわらと集まってくる。
「どうしたの~?」
「マツリ、ノイにイジメられた?」
「え~いじめさいて~。」
何も聞いていない癖にすぐに自分が悪者にされるのは違うだろと、ノイは事の発端を後から来たサナ、ガーナ、船長に「これだよ、これ見せただけだっつの。」と言って見せた。
ノイの手元にあるのは…瓶いっぱいに詰められたうじゅるうじゅると動き回る虫だった。
