第15章

くらい。
くらい、くらいやみのなか。
まわりのどうぶつたちのにおいと、かびやこけのにおい、ずっとだされるどくいりのえさがくさるにおい。
せまく、つめたい、はこのなか。
そこにわたしはいて。

「これ、人間じゃねーの?」

もうどれくらいたつかわからなくなったころ、そのヒトはきた。

「良かったら…ウチ来るか?」
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