第14章
全て終わり、船から出ていた海賊達も皆戻って来て、ほとんどのメンバーは疲れて各部屋で寝ている状態だったが、起きている人物達がいた。
疲れたままでは危ないと無人島に船を置いたままでいる中で、船の甲板から座るじっと島を見ているガーナに、入浴を済ませてきた船長が話し掛ける。
「ガーナ、風呂空いたぞ。」
ありがとう、と彼女は答えるが、その場を動こうとせずまた視線を島へと戻してしまう。
「…あの木以外にもまだ呼ぶ声がするのか?」
彼の問いに少女は首を振る。
「ううん…ただ。」
小さく言葉を繋げた。
「ガーナ達の事、しっているかずっと聞いているの。」
ざぁ、と波の音が彼等を包む。
暫く人の言葉は無く、海、木、鳥といった自然の音がその場を占めていたが、ふっと堪え切れなくなった様子で彼女は笑う。
「別にはなしても聞き取れないわけじゃないから。」
「いやでも邪魔になるかもしんないでしょ?」
どっかとその隣に座り、船長は話を続ける。
「いたのか、知ってる奴。」
首を振る、その仕草で答えが知れて彼は首を竦めた。
「結構世界を周ったんだがな~。」
まぁその内見つかるだろ、と彼は言うがすぐにガーナは返す。
「もう、いないかもしれないって。」
思わず船長は少女の顔を見ると、どう表現したら良いのか分からない顔をしている。
たぶん、どの言葉を当てはめても正解ではあるが、そのどれもが間違いであるかの様な答えの無い表情。
「―まぁ、おかしいとは思ったんだよ。」
今度は自分が話す番だとばかりに彼は口を開く。
「見張りのノイにさえ言えば、一緒に出て行ってあの木を燃やしに行けたのに、お前一人だけで、しかも俺らを避けて逃げる様に出て行ったのは―」
「うん、そう。」
彼を見る事はせず、以前目を島に向けたまま告げる。
「聞きたかったから…あの、長年生き続けていた木に、ガーナの仲間に会ったかどうか。」
確かにあの木は人の寿命などとうの昔に過ぎたと言わんばかりの大きな存在だった。
こんな無人島だとしても、もしもの可能性に縋ってかなり前の事を聞き出す事は彼女にとって必要で、しかもそれは長い長い歴史を直接聞く事だから、時間も必要だったのかもしれない。
「それでも、せめて俺くらいには言っておいて欲しいんだけど~?」
「船長が一番しんよう出来ないんだよ。」
ばっさりと切られ「はちゃちゃ~☆」などとふざけた言動をしている。
「…ま、いいんだけどね。」
ふう、とガーナは立ち上がり「お風呂入るよ。」と船長に伝えた。
「え、いいの?」
驚くその言葉にガーナは笑う。
「うん、だって…世話のやける家族がこの船にいっぱいいるからね!」
どうせ大人になるまでは船から出るつもりないし~と大手を振ってその場を後にする彼女に呆気に取られた顔をした後、少しだけその口元をゆるめてゆっくり立ち上がり、彼も船の中に戻った。
疲れたままでは危ないと無人島に船を置いたままでいる中で、船の甲板から座るじっと島を見ているガーナに、入浴を済ませてきた船長が話し掛ける。
「ガーナ、風呂空いたぞ。」
ありがとう、と彼女は答えるが、その場を動こうとせずまた視線を島へと戻してしまう。
「…あの木以外にもまだ呼ぶ声がするのか?」
彼の問いに少女は首を振る。
「ううん…ただ。」
小さく言葉を繋げた。
「ガーナ達の事、しっているかずっと聞いているの。」
ざぁ、と波の音が彼等を包む。
暫く人の言葉は無く、海、木、鳥といった自然の音がその場を占めていたが、ふっと堪え切れなくなった様子で彼女は笑う。
「別にはなしても聞き取れないわけじゃないから。」
「いやでも邪魔になるかもしんないでしょ?」
どっかとその隣に座り、船長は話を続ける。
「いたのか、知ってる奴。」
首を振る、その仕草で答えが知れて彼は首を竦めた。
「結構世界を周ったんだがな~。」
まぁその内見つかるだろ、と彼は言うがすぐにガーナは返す。
「もう、いないかもしれないって。」
思わず船長は少女の顔を見ると、どう表現したら良いのか分からない顔をしている。
たぶん、どの言葉を当てはめても正解ではあるが、そのどれもが間違いであるかの様な答えの無い表情。
「―まぁ、おかしいとは思ったんだよ。」
今度は自分が話す番だとばかりに彼は口を開く。
「見張りのノイにさえ言えば、一緒に出て行ってあの木を燃やしに行けたのに、お前一人だけで、しかも俺らを避けて逃げる様に出て行ったのは―」
「うん、そう。」
彼を見る事はせず、以前目を島に向けたまま告げる。
「聞きたかったから…あの、長年生き続けていた木に、ガーナの仲間に会ったかどうか。」
確かにあの木は人の寿命などとうの昔に過ぎたと言わんばかりの大きな存在だった。
こんな無人島だとしても、もしもの可能性に縋ってかなり前の事を聞き出す事は彼女にとって必要で、しかもそれは長い長い歴史を直接聞く事だから、時間も必要だったのかもしれない。
「それでも、せめて俺くらいには言っておいて欲しいんだけど~?」
「船長が一番しんよう出来ないんだよ。」
ばっさりと切られ「はちゃちゃ~☆」などとふざけた言動をしている。
「…ま、いいんだけどね。」
ふう、とガーナは立ち上がり「お風呂入るよ。」と船長に伝えた。
「え、いいの?」
驚くその言葉にガーナは笑う。
「うん、だって…世話のやける家族がこの船にいっぱいいるからね!」
どうせ大人になるまでは船から出るつもりないし~と大手を振ってその場を後にする彼女に呆気に取られた顔をした後、少しだけその口元をゆるめてゆっくり立ち上がり、彼も船の中に戻った。
