第14章

先に走っていった船長の先をマツリはその常人離れした視力で見てみると、にわかに信じがたい光景がその目に飛び込んできた。
「え、これ…は。」
思わず考えている事が口に出てしまう、けれどそれだけ彼女の中で驚きが出てしまっている。

まず、見えるのは巨木。
青々とした葉を多く実らせた力強いと感じさせる太い幹と根を持つ遠くからでもその大きさが理解出来る木、それだけでも現実離れした光景なのに、その木の元に数々の動物達がいる。
今案内してくれているディーアだけではなく、小さな動物達から大きな動物達、その肉食も草食もいるだろうと思える並びなのに、誰一人として捕食行動に走らない。
ただ、どの動物も一点を見つめその場に留まっている。
その先というのが―

「ガーナちゃん…。」

動物達に見つめられながら、少女は。
巨木に手を添えて、目を瞑っていた。
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