第14章
木を分け入って先を進んでいると、また景色が開けた場所に出る。
「ひっ…。」
その光景に思わずマツリは声を出してしまう。
何故なら、滝を登ったと思ったら今度は崖になっている場所に来たから。
「ここが、目的地ですか?」
「いや…。」
メソドは睨むようにディーアを目で追うと、いつの間にか向こう側の崖にいてそこまで来いと言っているようだ。
「おわ~あそこまで渡れってか。」
「流石に無理では…。」
こちら側と向こう側で途切れている道は、横にある岩肌を伝っていく事でしか到達できそうにない。
「また崖を掴んで渡るしかなさそうだな。」
行かないという手は無い、と船長は言葉で示す。
「じゃあ、さっきのノイさんみたいにあたしが残ってお二人が渡った方がいいですか?」
いや、と船長が首を振る。
「今回残るのはメソドだ、マツリちゃんは俺と来て。」
思ってもみない事にマツリは驚く。
「何故…あたしが?」
「探し物には良い目を持っている人じゃないと。」
足手まといにならないだろうかと、不安がそのまま顔に出ているマツリに、メソドが声を掛ける。
「危なかったらこの人を盾にしてでも逃げるといい。」
ひどい~と口を尖らせて言われるが、メソドの表情は変わらない。
「どうせ強い人だから。」
言い方に何か含みがある様な気がしたが、そのアドバイスにマツリはこくりと頷く。
「さっきみたいに俺が先に行くから。」
先に縄の先だけ持ち、意気揚々と岩肌の微かにある突起を掴みながら彼は渡っていった。
「…命綱無しなのに、度胸凄いですよね。」
「踏んできた場数が違う。」
それより、とメソドはじとりと視線を送る。
「掴んだ位置、しっかり見とけ。」
確かに次に渡るのは自分だ…と血が引いてゆく気分になるが、マツリはぐっと耐えた。
船長とメソドに助けて貰い、どうにか船長と同じ崖の反対側へ辿り着いたマツリは、安心から腰を抜かしてしまう。
「ありゃりゃ、お嬢さん立てます~?」
手を差し出して立たせようとする船長に、情けないと思いながらマツリは素直に手を伸ばす。
「ひっ…。」
その光景に思わずマツリは声を出してしまう。
何故なら、滝を登ったと思ったら今度は崖になっている場所に来たから。
「ここが、目的地ですか?」
「いや…。」
メソドは睨むようにディーアを目で追うと、いつの間にか向こう側の崖にいてそこまで来いと言っているようだ。
「おわ~あそこまで渡れってか。」
「流石に無理では…。」
こちら側と向こう側で途切れている道は、横にある岩肌を伝っていく事でしか到達できそうにない。
「また崖を掴んで渡るしかなさそうだな。」
行かないという手は無い、と船長は言葉で示す。
「じゃあ、さっきのノイさんみたいにあたしが残ってお二人が渡った方がいいですか?」
いや、と船長が首を振る。
「今回残るのはメソドだ、マツリちゃんは俺と来て。」
思ってもみない事にマツリは驚く。
「何故…あたしが?」
「探し物には良い目を持っている人じゃないと。」
足手まといにならないだろうかと、不安がそのまま顔に出ているマツリに、メソドが声を掛ける。
「危なかったらこの人を盾にしてでも逃げるといい。」
ひどい~と口を尖らせて言われるが、メソドの表情は変わらない。
「どうせ強い人だから。」
言い方に何か含みがある様な気がしたが、そのアドバイスにマツリはこくりと頷く。
「さっきみたいに俺が先に行くから。」
先に縄の先だけ持ち、意気揚々と岩肌の微かにある突起を掴みながら彼は渡っていった。
「…命綱無しなのに、度胸凄いですよね。」
「踏んできた場数が違う。」
それより、とメソドはじとりと視線を送る。
「掴んだ位置、しっかり見とけ。」
確かに次に渡るのは自分だ…と血が引いてゆく気分になるが、マツリはぐっと耐えた。
船長とメソドに助けて貰い、どうにか船長と同じ崖の反対側へ辿り着いたマツリは、安心から腰を抜かしてしまう。
「ありゃりゃ、お嬢さん立てます~?」
手を差し出して立たせようとする船長に、情けないと思いながらマツリは素直に手を伸ばす。
