第14章
彼らの目の前に現れたのは、森の中にいて当たり前のものだった。
「どう…ぶつ?」
まるで待っていたかというようなタイミングで出てきたのは、全身が茶色で、頭には角、瞳は緑、背中には白い斑点、小さな尻尾、四つの足には蹄がある動物。
「ディーア…この島じゃなくてもいる動物だな。」
船長が呟くと、急に現れた人間に驚いたのかすぐに後ろの道へと逃げてゆく。
「…危険な動物じゃなくて良かったですね。」
もしかしたら襲われるかもしれないと身構えていたマツリは息を吐きながらそういうが、メソドは首を振る。
「今のは偵察係だったのかもしれない。」
どういうことか、とマツリは聞こうとすると別の人物から答えが返ってきた。
「そうな~…ガーナからのお使いだったかも。」
「え!?」
驚きの言葉が出たが、先程の船長の言葉を思い返す。
『ガーナは植物や動物の声を聞けるからな。』
人ではない存在の声を聞く事が出来るという事は。
自分の意志を彼等に伝える事も可能、という事。
「ま、初見で襲ってこなかった…という事は。」
マツリちゃん、見て貰って良い?と言われ、その通りに彼女は力を使う。
「…いました。」
走り去ったと思われた動物が、少し離れた場所で止まっている。
それは、まるで海賊達を案内すると言っている様な佇まいだった。
「どう…ぶつ?」
まるで待っていたかというようなタイミングで出てきたのは、全身が茶色で、頭には角、瞳は緑、背中には白い斑点、小さな尻尾、四つの足には蹄がある動物。
「ディーア…この島じゃなくてもいる動物だな。」
船長が呟くと、急に現れた人間に驚いたのかすぐに後ろの道へと逃げてゆく。
「…危険な動物じゃなくて良かったですね。」
もしかしたら襲われるかもしれないと身構えていたマツリは息を吐きながらそういうが、メソドは首を振る。
「今のは偵察係だったのかもしれない。」
どういうことか、とマツリは聞こうとすると別の人物から答えが返ってきた。
「そうな~…ガーナからのお使いだったかも。」
「え!?」
驚きの言葉が出たが、先程の船長の言葉を思い返す。
『ガーナは植物や動物の声を聞けるからな。』
人ではない存在の声を聞く事が出来るという事は。
自分の意志を彼等に伝える事も可能、という事。
「ま、初見で襲ってこなかった…という事は。」
マツリちゃん、見て貰って良い?と言われ、その通りに彼女は力を使う。
「…いました。」
走り去ったと思われた動物が、少し離れた場所で止まっている。
それは、まるで海賊達を案内すると言っている様な佇まいだった。