第14章
緊急事態という事で、その場にいなかった残り二人も集まって会議が始まる。
「まず…昨日の夜間監視の係はお前だったよな、ノイ?」
船長からの問い掛けに、ノイはこくりと頷き、自分に何があったのかを話し始めた。
「昨日この島に近付きそうだったから、舵を切って離れようとしたんだが…その時、急にアイツが出てきて。」
アイツ、というのは。
(ガーナちゃん…って事?)
考えられない、とマツリは思ってしまう。
確かに彼女は、植物を使いノイを眠らせ、動かない様拘束させる事は可能な力を持っている。
しかし、こんな事を荒立ててまで自分のしたい事を実行するような人物ではない。
「まだ朝じゃねぇから寝てろって言ったら、急に俺が眠たくなって…。」
「まぁ、眠らされたんだろうな。」
すぐに納得した様子の船長は、目の前にある無人島へ向き直る。
「全く…せめて昼になるまで待ってて欲しかったな。」
溜息を吐く船長に、マツリは心配で堪らなくなり声を掛けた。
「あの…船長、ガーナちゃんの身に一体何が?」
その声に「ああそうか。」と船長は目を開く。
「マツリちゃんは初めてだったな、こういうの。」
首を傾げる彼女に船長は笑って答えた。
「たまに呼ばれるんだよ、アイツ…ガーナは植物や動物の声を聞けるからな。」
「まず…昨日の夜間監視の係はお前だったよな、ノイ?」
船長からの問い掛けに、ノイはこくりと頷き、自分に何があったのかを話し始めた。
「昨日この島に近付きそうだったから、舵を切って離れようとしたんだが…その時、急にアイツが出てきて。」
アイツ、というのは。
(ガーナちゃん…って事?)
考えられない、とマツリは思ってしまう。
確かに彼女は、植物を使いノイを眠らせ、動かない様拘束させる事は可能な力を持っている。
しかし、こんな事を荒立ててまで自分のしたい事を実行するような人物ではない。
「まだ朝じゃねぇから寝てろって言ったら、急に俺が眠たくなって…。」
「まぁ、眠らされたんだろうな。」
すぐに納得した様子の船長は、目の前にある無人島へ向き直る。
「全く…せめて昼になるまで待ってて欲しかったな。」
溜息を吐く船長に、マツリは心配で堪らなくなり声を掛けた。
「あの…船長、ガーナちゃんの身に一体何が?」
その声に「ああそうか。」と船長は目を開く。
「マツリちゃんは初めてだったな、こういうの。」
首を傾げる彼女に船長は笑って答えた。
「たまに呼ばれるんだよ、アイツ…ガーナは植物や動物の声を聞けるからな。」