第13章
「ここにいやがったのか。」
昔の事を思い出していたら、本人が登場した。
言葉に棘があるのは、金稼ぎのダシとして使われたからだろうと推測され、サナは思わずくすりと笑う。
「なぁに、ノイちゃん。」
「何じゃねぇ。」
やっと着る事が許された普段着の襟元を直しながら、視線を島へと移す。
「相変わらずとんでもねぇ島だった…三度目はごめんだぞ。」
「あら、いっぱいモテてたのに。」
「ぬかせ。」
くすくす笑う声を聞きながら、ノイは口を開く。
「…船に来て良かったのか。」
「ええ。」
恐らく何も言わなかったが、モデルに誘われた事をノイは察しているのだろう、実際初めてあの島に行き船に戻る際、シィーからの誘いの場面を彼は見ていた。
どうでもいい事は気付かない癖に、こういうところが彼の嫌な所だとサナは息を吐く。
「ここでしかやれない事が、多々あるので。」
そう告げると「そうか。」とそのままノイはその場を去ってしまう。
その後ろ姿を見ながら、思う。
(今のわたしを作るきっかけをくれた彼等の行く末を見守る…こんなにやりたい事、他に無いもの。)
もうすっかり島は水平線の彼方に消えていて、サナはゆっくりとその場から動き出した。
昔の事を思い出していたら、本人が登場した。
言葉に棘があるのは、金稼ぎのダシとして使われたからだろうと推測され、サナは思わずくすりと笑う。
「なぁに、ノイちゃん。」
「何じゃねぇ。」
やっと着る事が許された普段着の襟元を直しながら、視線を島へと移す。
「相変わらずとんでもねぇ島だった…三度目はごめんだぞ。」
「あら、いっぱいモテてたのに。」
「ぬかせ。」
くすくす笑う声を聞きながら、ノイは口を開く。
「…船に来て良かったのか。」
「ええ。」
恐らく何も言わなかったが、モデルに誘われた事をノイは察しているのだろう、実際初めてあの島に行き船に戻る際、シィーからの誘いの場面を彼は見ていた。
どうでもいい事は気付かない癖に、こういうところが彼の嫌な所だとサナは息を吐く。
「ここでしかやれない事が、多々あるので。」
そう告げると「そうか。」とそのままノイはその場を去ってしまう。
その後ろ姿を見ながら、思う。
(今のわたしを作るきっかけをくれた彼等の行く末を見守る…こんなにやりたい事、他に無いもの。)
もうすっかり島は水平線の彼方に消えていて、サナはゆっくりとその場から動き出した。
