第13章
「…何ですか。」
あんなことをしたものだから、相手だって自分の顔さえ見たくないだろうに。
「いや。」
あの後、自室に籠りきりになってしまったサナは夕飯にも顔を出さなかった為、部屋で運ばれるのを待っていたのだが。
「私はメソドさんか船長に配膳をお願いしたのですが。」
俺が断ったんだ、とそのまま部屋に入られた。
拒むにも彼の両手に収まっているお盆から美味しそうな夕飯が零れてしまいそうなので、そのまま侵入を許してしまう。
「…それを置いたら、とっとと出て行って下さい。」
今一番見たくない男を前にして、サナは嫌悪感を丸出しにする。
いつもならこちらの要求には素直に応じてくれる。
はいかおう、どちらも承諾の言葉。
「いやだ。」
初めての言葉が出てきて、サナは口に運ぼうとした食事を止めた。
「あんたと話し合いたい。」
食事が終わるまで待っていると言われて、また頭に血が上りそうになったが、腹からきゅうと音が鳴ってすぐにサナは無言で食事に手を付け始めた。
賊から奪い取った食料で作られたスープは、良くも悪くも自分の体温を上げた。
半ば自棄になって、乱暴に小さなパンを噛み千切り全部口へ放ってから水で飲みこむ。
「…で?」
あからさまな態度だが、それでも相手は変わらず顔色一つ変えない。
分かっていながらもそれさえ腹立たしく頬杖をつく。
今更何を話そうというのか。
口数が極端に少ない男に、期待しても仕方がない。
それなのに。
声を出そうとする呼吸の音にすら心臓が跳ねそうになる。
「俺のどこが悪いのか教えてもらいたい。」
真っ直ぐ見つめられて言われた言葉にサナは頭よりも先に口が動いた。
「馬鹿正直か?」
先に頭を動かしていたとしても、たぶん答えは同じだった。
あんなことをしたものだから、相手だって自分の顔さえ見たくないだろうに。
「いや。」
あの後、自室に籠りきりになってしまったサナは夕飯にも顔を出さなかった為、部屋で運ばれるのを待っていたのだが。
「私はメソドさんか船長に配膳をお願いしたのですが。」
俺が断ったんだ、とそのまま部屋に入られた。
拒むにも彼の両手に収まっているお盆から美味しそうな夕飯が零れてしまいそうなので、そのまま侵入を許してしまう。
「…それを置いたら、とっとと出て行って下さい。」
今一番見たくない男を前にして、サナは嫌悪感を丸出しにする。
いつもならこちらの要求には素直に応じてくれる。
はいかおう、どちらも承諾の言葉。
「いやだ。」
初めての言葉が出てきて、サナは口に運ぼうとした食事を止めた。
「あんたと話し合いたい。」
食事が終わるまで待っていると言われて、また頭に血が上りそうになったが、腹からきゅうと音が鳴ってすぐにサナは無言で食事に手を付け始めた。
賊から奪い取った食料で作られたスープは、良くも悪くも自分の体温を上げた。
半ば自棄になって、乱暴に小さなパンを噛み千切り全部口へ放ってから水で飲みこむ。
「…で?」
あからさまな態度だが、それでも相手は変わらず顔色一つ変えない。
分かっていながらもそれさえ腹立たしく頬杖をつく。
今更何を話そうというのか。
口数が極端に少ない男に、期待しても仕方がない。
それなのに。
声を出そうとする呼吸の音にすら心臓が跳ねそうになる。
「俺のどこが悪いのか教えてもらいたい。」
真っ直ぐ見つめられて言われた言葉にサナは頭よりも先に口が動いた。
「馬鹿正直か?」
先に頭を動かしていたとしても、たぶん答えは同じだった。
