第13章
そんな調子で日々を過ごしていた2人は先輩後輩関係を築いていった。
サナは不本意ながらも調理以外の洗濯や掃除、船の舵取りなど進んで教え、ノイは教わりながら慣れていった。
しかし、やはり不満は確実に蓄積されてゆく。
「感情が見えない。」
医務室でメソドが薬の調合をしている中、サナは愚痴を零す。
「素直にすまんとかうんとか返事があるのは良いけど、顔に変化が無さ過ぎる。」
何だあの鉄仮面、と苦々しい表情で目の前の繕っている服を睨んでいる。
「…君だけに役目を負わせ過ぎているのは謝罪するけど、別にあれは元々なんじゃない?」
船医もこちらに目をくれる事は無く、目の前の薬に集中しているので返って話しやすい。
なので、つい口が動いてしまう。
「いいえ、貴方の場合は別の仕事があるので仕方がないと思います。」
せめて船長が機能してくれればいいけれど、溜息混じりでメソドは肩を下ろす。
確かにその通りなのだが、文句を言うにしても寝ている事がほとんどなので言うタイミングを逃している。
あんまり言う機会が無いのでわざとやっているのかと思う程寝ているのだが。
「…まぁ、緊急時には動く人なので。」
「相性が合わない人間はどうしてもいるから…。」
割り切ってしまえば確かにそうだ。
けれど、自分はともかく相手が心を開いているのか分からないのだ。
自分もどこまで腹を割っていいのか、分からない。
得体の知れない相手には探りを入れてしまう。
(悪い癖って、理解はしているけどね。)
気づけば手元の服は全部終わりそうになっていた。
「それ、古着に売るの?」
「ええ。」
サナは裁縫が得意で、もしもの時を考えて内職代わりに衣服や布製品を作って滞在先に売っている。
まだ見ぬ理想郷まで道のりはどうしても金銭も要るものなので、計画的に貯蓄をして記録をするのもサナの役目だ。
「あるに越した事はありませんから、薬代は間に合いますか?」
「ああ、また頼む。」
メソドとは割り切れた関係でとても話しやすい。
お互い一線を引いて話すので、深くやり取りを考えなくてもいいいわゆるビジネスパートナーだ。
(あの人は、どうなのか。)
改めて自分の接し方を振り返ろうとすると、医務室の伝声管からベルの音がした。
「はい、メソド…分かりました向かいます。」
すぐに話を聞いたメソドはサナにここに残るように言った。
「敵襲だ、ここで避難してくれ。」
サナは不本意ながらも調理以外の洗濯や掃除、船の舵取りなど進んで教え、ノイは教わりながら慣れていった。
しかし、やはり不満は確実に蓄積されてゆく。
「感情が見えない。」
医務室でメソドが薬の調合をしている中、サナは愚痴を零す。
「素直にすまんとかうんとか返事があるのは良いけど、顔に変化が無さ過ぎる。」
何だあの鉄仮面、と苦々しい表情で目の前の繕っている服を睨んでいる。
「…君だけに役目を負わせ過ぎているのは謝罪するけど、別にあれは元々なんじゃない?」
船医もこちらに目をくれる事は無く、目の前の薬に集中しているので返って話しやすい。
なので、つい口が動いてしまう。
「いいえ、貴方の場合は別の仕事があるので仕方がないと思います。」
せめて船長が機能してくれればいいけれど、溜息混じりでメソドは肩を下ろす。
確かにその通りなのだが、文句を言うにしても寝ている事がほとんどなので言うタイミングを逃している。
あんまり言う機会が無いのでわざとやっているのかと思う程寝ているのだが。
「…まぁ、緊急時には動く人なので。」
「相性が合わない人間はどうしてもいるから…。」
割り切ってしまえば確かにそうだ。
けれど、自分はともかく相手が心を開いているのか分からないのだ。
自分もどこまで腹を割っていいのか、分からない。
得体の知れない相手には探りを入れてしまう。
(悪い癖って、理解はしているけどね。)
気づけば手元の服は全部終わりそうになっていた。
「それ、古着に売るの?」
「ええ。」
サナは裁縫が得意で、もしもの時を考えて内職代わりに衣服や布製品を作って滞在先に売っている。
まだ見ぬ理想郷まで道のりはどうしても金銭も要るものなので、計画的に貯蓄をして記録をするのもサナの役目だ。
「あるに越した事はありませんから、薬代は間に合いますか?」
「ああ、また頼む。」
メソドとは割り切れた関係でとても話しやすい。
お互い一線を引いて話すので、深くやり取りを考えなくてもいいいわゆるビジネスパートナーだ。
(あの人は、どうなのか。)
改めて自分の接し方を振り返ろうとすると、医務室の伝声管からベルの音がした。
「はい、メソド…分かりました向かいます。」
すぐに話を聞いたメソドはサナにここに残るように言った。
「敵襲だ、ここで避難してくれ。」
