第12章
下りは大丈夫だからと断り、マツリは船長の後を追い歩いていると、自分に巻かれているベルトからリンリンと涼やかな音が聞こえた。
「これは…。」
船長の方からも同じような音がしたので、音の正体がすぐに理解出来る。
「おう、オレだ…あ~まぁそういう事もあるわな、了解。」
連絡手段として持っていたリンリン草を取り出し、すぐに相手との通話が終わったようで船長はポケットへそれを戻す。
「船長、誰からの連絡だったんですか?」
「ノイから。」
うーん、と少し考える素振りを見せ、船長は笑顔で言い放つ。
「船にコソ泥が出たんだと、とっちめるからアイツは船から出るってさ!」
言葉と表情に違いがあり過ぎて、すぐさまマツリは悲鳴交じりの声を上げる。
「緊急事態じゃないですか!!」
「うん。」
それでも大した事が無いとでもいう様な返事に、マツリは責めるように訴えた。
「なら今すぐ船に戻りましょう!」
「待て待て…オレ達が一番遠くにいるんだぞ、この山の中だし。」
それでも助けに行った方が良いのではと焦る彼女に、船長は正論を伝える。
「用事を先に終えたメソドが船にいるらしいから、そこは大丈夫…強いて言うなら外に出たアイツが何事も無く事を終わらせる事が出来るかだけど。」
「不安要素いっぱいじゃないですか!」
ぎゃんぎゃん子犬の様に吠えるマツリに、仕方ないと船長は渋々口を開く。
「分かったよ、オレが先に現場行くから…でも早く動かないといけないから、マツリちゃんこれ持っててね。」
ずしりと渡されたのは、本ばかりつまった荷物。
「え゛。」
「じゃ、よろしく。」
返事も聞かないまま、恐らくマツリのペースに合わせていただろう彼は一変してまるで動物と間違えられるような動きでそこから去っていく。
山の中に残されたのは、両手にいっぱい本が詰まったバッグを持たされた少女一人。
「やっちまったねぇ。」
嘲る様に呟く額に生えてる目玉に拳をぶつけてから、ぽつりと彼女は呟いた。
「………売りに行って軽くしてこようかな。」
「これは…。」
船長の方からも同じような音がしたので、音の正体がすぐに理解出来る。
「おう、オレだ…あ~まぁそういう事もあるわな、了解。」
連絡手段として持っていたリンリン草を取り出し、すぐに相手との通話が終わったようで船長はポケットへそれを戻す。
「船長、誰からの連絡だったんですか?」
「ノイから。」
うーん、と少し考える素振りを見せ、船長は笑顔で言い放つ。
「船にコソ泥が出たんだと、とっちめるからアイツは船から出るってさ!」
言葉と表情に違いがあり過ぎて、すぐさまマツリは悲鳴交じりの声を上げる。
「緊急事態じゃないですか!!」
「うん。」
それでも大した事が無いとでもいう様な返事に、マツリは責めるように訴えた。
「なら今すぐ船に戻りましょう!」
「待て待て…オレ達が一番遠くにいるんだぞ、この山の中だし。」
それでも助けに行った方が良いのではと焦る彼女に、船長は正論を伝える。
「用事を先に終えたメソドが船にいるらしいから、そこは大丈夫…強いて言うなら外に出たアイツが何事も無く事を終わらせる事が出来るかだけど。」
「不安要素いっぱいじゃないですか!」
ぎゃんぎゃん子犬の様に吠えるマツリに、仕方ないと船長は渋々口を開く。
「分かったよ、オレが先に現場行くから…でも早く動かないといけないから、マツリちゃんこれ持っててね。」
ずしりと渡されたのは、本ばかりつまった荷物。
「え゛。」
「じゃ、よろしく。」
返事も聞かないまま、恐らくマツリのペースに合わせていただろう彼は一変してまるで動物と間違えられるような動きでそこから去っていく。
山の中に残されたのは、両手にいっぱい本が詰まったバッグを持たされた少女一人。
「やっちまったねぇ。」
嘲る様に呟く額に生えてる目玉に拳をぶつけてから、ぽつりと彼女は呟いた。
「………売りに行って軽くしてこようかな。」
