数々並べられた糸やリボン、そしてビーズが彼女達の前に現れた。
「私の店はね、自分で好きな物を作る所なのよ。」
サナからマツリとガーナの思いを聞き、シィーは彼女達に説明をする。
「完成品の例はあるけれど…自分で部品を選んで好きなアクセサリーを作るの。」
出された完成品はブレスレットや紐飾り、首飾りや指輪まで幅広い。
先に回ったお店だけでも迷ってしまったのに自分達に一から作る事が出来るだろうかと不安な表情を浮かべる彼女達に、シィーは助言をする。
「お揃い…とは変わってしまうかもしれないけれど、自分に合うものじゃなくて相手に似合うプレゼントを作る、というのはどうかしら？」
その言葉に彼女達の顔色が変わった。
「サナから話は聞いたわ、二人はお互いの好みをもう既に知っているようだから、合わせるよりもお互いに知っている相手の好きを詰めたアクセサリーを作った方が良いかなと思うのだけれど。」
その問い掛けにマツリとガーナは力強く頷き、作業へと移っていく。