第12章

サナが勧める店なら間違いは無いだろうと承諾した彼女達だったが、思わぬ方向へ歩き続けて恐る恐る話し掛ける。
「さ、サナさん…商店街からどんどん離れていくのですが。」
てっきりあの商店街の中にお目当ての店があると思っていたマツリは不安そうに言うも、サナは問題無いと歩みを止める気配は無い。
「ごめんなさいね、離れているお店なのよ。」
「う~…。」
住宅街辺りに差し掛かった辺りで、少女が限界を迎えた様にその場でうずくまってしまう。
「むり~もうつかれたぁ…。」
ただでさえウィンドウショッピングで体力と思考を多く使い、更に子どもであるガーナは他の二人より体力はどうしても劣るものがあった。
「カフェは…この辺りには無さそうね。」
「そう、ですね…。」
マツリも能力を使い、周囲を見てみるも店らしき建物は見当たらない。
「ううう~。」
ストレスフルな状態に陥りそうな彼女に、サナは自分が持っていた飴玉を渡す。
「ノイちゃんから、欲しい時に食べろって。」
水筒は持っているわよね?とサナはガーナに確認を取ると、彼女はこくりと静かに頷いた。
持っていた水筒から一口水を飲みすぐに飴を口に含むと、徐々に渋かったその表情が和らいできてマツリはほっと息を吐く。
「人通りも無いし、石畳だけれどここで座って休憩しましょうか。」
サナの提案に少女達は素直に従った。
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