第12章
関所というのは。
本来であれば、島の玄関口として機能する場所であり、訪れた旅人の持ち物検査を実施、場合によっては訪れた目的によって入島料を取る島も存在する。
観光を売りにしている島の対応はおおらかなものだが、サナの故郷であるロワイ島といった法に厳しい島、閉鎖的な島は厳しい対応をする関所も多い。
先に体験したのが、その厳しい対応の関所だったので、マツリは事前情報を考えしっかりサナに用意して貰ったワンピースをしっかりと着て引き締めた表情でチェックに臨んだのだが。
「は~いここからはお楽しみ…ファッションチェックの時間よ~!今日の担当はアタシ、リンよ♡」
気軽にリンリンって呼んでね♡とショッキングピンクをそのまま着た様な制服を身に着けている担当官がフレンドリーに話しかけてきた。
「あ~ん可愛い服ちゃんが多くてとっても眼福~♡」
言葉遣いが甘ったるいようなもので出来ているようなその人物は細身の男性である。
身近に似ている人物が日頃近くに居るが、それでも複数人居るという事実は衝撃的過ぎてマツリ、そしてガーナも目を点にしていた。
他のメンバーは既に知っているのか特段驚きは無い様子で、メソドは仏頂面、船長はリンの動作にお~と拍手を送っている。
そして、件の身近に似ている人物は。
「リンリーン、おひさ~!」
「あらぁ~!見覚えあると思ったらサナちゃんじゃな~い♡」
出会い頭すぐさま抱き合う二人だが、対称的に周りは明らかに取り残されている。
「やだ~すっかり垢抜けちゃって~!どんな魔法使ってんのよ教えなさ~い♡」
「そんなの企業秘密に決まってんじゃないのよ~!」
きゃっきゃっうふふという様なじゃれ合いをしている二人を見ながら、マツリはこっそりと船長へ質問した。
「…皆さん、この島に訪れた事があるんですか?」
「おーそうだな…ガーナがまだ船に居なかった頃だからえっと…」
「大体二年前くらいですよ。」
メソドからの補足でうんそうだったと彼は頷く。
「アイツから服の生地が足りないって言われてな~紹介したのはオレだけど、今となってはアイツの第二の故郷みたいなモンだな、ここは。」
二年間も離れていたとは思えない距離感で笑い合う二人、そして今のサナの振る舞いを思い起こしマツリは色々腑に落ちた様子で何度も首を動かしてしまう。
「なる、ほど…なるほど…!」
少女が納得したところで、リンが今一度服装のチェックをすると海賊達を呼んだ。
本来であれば、島の玄関口として機能する場所であり、訪れた旅人の持ち物検査を実施、場合によっては訪れた目的によって入島料を取る島も存在する。
観光を売りにしている島の対応はおおらかなものだが、サナの故郷であるロワイ島といった法に厳しい島、閉鎖的な島は厳しい対応をする関所も多い。
先に体験したのが、その厳しい対応の関所だったので、マツリは事前情報を考えしっかりサナに用意して貰ったワンピースをしっかりと着て引き締めた表情でチェックに臨んだのだが。
「は~いここからはお楽しみ…ファッションチェックの時間よ~!今日の担当はアタシ、リンよ♡」
気軽にリンリンって呼んでね♡とショッキングピンクをそのまま着た様な制服を身に着けている担当官がフレンドリーに話しかけてきた。
「あ~ん可愛い服ちゃんが多くてとっても眼福~♡」
言葉遣いが甘ったるいようなもので出来ているようなその人物は細身の男性である。
身近に似ている人物が日頃近くに居るが、それでも複数人居るという事実は衝撃的過ぎてマツリ、そしてガーナも目を点にしていた。
他のメンバーは既に知っているのか特段驚きは無い様子で、メソドは仏頂面、船長はリンの動作にお~と拍手を送っている。
そして、件の身近に似ている人物は。
「リンリーン、おひさ~!」
「あらぁ~!見覚えあると思ったらサナちゃんじゃな~い♡」
出会い頭すぐさま抱き合う二人だが、対称的に周りは明らかに取り残されている。
「やだ~すっかり垢抜けちゃって~!どんな魔法使ってんのよ教えなさ~い♡」
「そんなの企業秘密に決まってんじゃないのよ~!」
きゃっきゃっうふふという様なじゃれ合いをしている二人を見ながら、マツリはこっそりと船長へ質問した。
「…皆さん、この島に訪れた事があるんですか?」
「おーそうだな…ガーナがまだ船に居なかった頃だからえっと…」
「大体二年前くらいですよ。」
メソドからの補足でうんそうだったと彼は頷く。
「アイツから服の生地が足りないって言われてな~紹介したのはオレだけど、今となってはアイツの第二の故郷みたいなモンだな、ここは。」
二年間も離れていたとは思えない距離感で笑い合う二人、そして今のサナの振る舞いを思い起こしマツリは色々腑に落ちた様子で何度も首を動かしてしまう。
「なる、ほど…なるほど…!」
少女が納得したところで、リンが今一度服装のチェックをすると海賊達を呼んだ。
