第11章
ぴ、ぴぴぴ…と、微かな音がしてマツリは重たい瞼をやっと開けた。
「…あ、さ?」
鳥の鳴き声がするという事は島が近いのだろうかとかぼんやり考えながらむくりと起き上がると、腰に違和感を覚える。
「そうだ、鍛錬室に置いてあるマットの上で寝たから…あ。」
その瞬間昨日自分が起こした出来事が一気に思い起こされ、マツリは頭を抱えた。
「気まずい…前に船長さんに怒った時よりきつい…素直に謝れば良いのは分かっているけれど…!」
そもそも朝だと思っているものの、今の時間はどのくらいなのだろうか、もしかしたら自分はとんでもない寝坊をしてしまっているのではないのか、などと思考はどんどん広がりマツリの頭はパニック状態となっている。
寝ぐせのついたボサボサ頭を更にぐしゃぐしゃに乱しながら、自分はどうするべきか模索していると。
こんこん。
丁寧なノック音が耳に届く。
びくりと両肩を揺らすも、逃げる事が出来ないマツリは覚悟を決めて返事をした。
「ど、どうぞ…。」
マツリは透視出来るその目でもすでに分かっていたが、先程の音からもその上品な性格が滲み出ている相手が扉を開ける。
「おはよう、マツリちゃん…ゆっくり眠れたかしら?」
朝食をお盆に乗せたサナが、優美に笑いかけてくれた。
「…あ、さ?」
鳥の鳴き声がするという事は島が近いのだろうかとかぼんやり考えながらむくりと起き上がると、腰に違和感を覚える。
「そうだ、鍛錬室に置いてあるマットの上で寝たから…あ。」
その瞬間昨日自分が起こした出来事が一気に思い起こされ、マツリは頭を抱えた。
「気まずい…前に船長さんに怒った時よりきつい…素直に謝れば良いのは分かっているけれど…!」
そもそも朝だと思っているものの、今の時間はどのくらいなのだろうか、もしかしたら自分はとんでもない寝坊をしてしまっているのではないのか、などと思考はどんどん広がりマツリの頭はパニック状態となっている。
寝ぐせのついたボサボサ頭を更にぐしゃぐしゃに乱しながら、自分はどうするべきか模索していると。
こんこん。
丁寧なノック音が耳に届く。
びくりと両肩を揺らすも、逃げる事が出来ないマツリは覚悟を決めて返事をした。
「ど、どうぞ…。」
マツリは透視出来るその目でもすでに分かっていたが、先程の音からもその上品な性格が滲み出ている相手が扉を開ける。
「おはよう、マツリちゃん…ゆっくり眠れたかしら?」
朝食をお盆に乗せたサナが、優美に笑いかけてくれた。