第10章
リートから発せられたその一言に、マツリは頭の中が疑問でいっぱいになった。
(え?本物…?何の事??)
そういえば先程他のメンバーから『本物ですよ!』などと言われていたような気がするが、どういう事だろうか、そもそもこの海賊団に名前なんてあったのだろうか、などと尽きない疑問があるが事態は知る由も無く進み船長が答える。
「え、何それ知らん。」
思ってもみない答えにその場にいるほぼ全員が口をあんぐりと開けてしまう。
「そもそも誰?」
「あ…えっと。」
「船長。」
困りきっている様子のリートに代わり、メソドが船長へ耳打ちする。
「サナが調べてた奴らですよ。」
「…あ~そっくりさんね。」
俺似てる?と本人を前にして聞いてくるのでメソドの表情も曇るが、今はそれどころじゃないと回答を控えた。
「問題は…何故オレ達の偽物が目の前にいるか、ですよ。」
じとりと視線を送られ、リートは少し怯むも後ろにいる仲間たちと視線を交わしてから、その口を動かす。
「信じて貰えないかもしれないのですが、最初はそんなつもりは無かったんです。」
顔は見ることが出来ないようで地面を見つめながら、彼は告白を始める。
(え?本物…?何の事??)
そういえば先程他のメンバーから『本物ですよ!』などと言われていたような気がするが、どういう事だろうか、そもそもこの海賊団に名前なんてあったのだろうか、などと尽きない疑問があるが事態は知る由も無く進み船長が答える。
「え、何それ知らん。」
思ってもみない答えにその場にいるほぼ全員が口をあんぐりと開けてしまう。
「そもそも誰?」
「あ…えっと。」
「船長。」
困りきっている様子のリートに代わり、メソドが船長へ耳打ちする。
「サナが調べてた奴らですよ。」
「…あ~そっくりさんね。」
俺似てる?と本人を前にして聞いてくるのでメソドの表情も曇るが、今はそれどころじゃないと回答を控えた。
「問題は…何故オレ達の偽物が目の前にいるか、ですよ。」
じとりと視線を送られ、リートは少し怯むも後ろにいる仲間たちと視線を交わしてから、その口を動かす。
「信じて貰えないかもしれないのですが、最初はそんなつもりは無かったんです。」
顔は見ることが出来ないようで地面を見つめながら、彼は告白を始める。