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第10章

「ふーん、そんな事があったのか。」
夕飯時、今の今まで寝ていた船長は食事中に話されたこの話題について、興味なさそうに相づちを打つ。
「寝ぼけた頭のままで聞いてるでしょ、水被せましょうか?」
「こわ。」
笑顔のままサナに怒られても動じることないその様子に、傍から聞いていたメソドがため息を吐いた後サナに聞く。
「で…何で俺らに似たような恰好なのかは聞けなかったのか?」
「そうね、あんまり詳しく話すと身構えられると思って。」
目の前に広げられた夕食をつまみながら、サナはセームド海賊団について分かった事を整理する。
「彼等はこの島で慈善活動を行っている、島民達からも支持を得ている人気者、構成員は4人…あと掴めたのは個人的な情報だけね。」
「個人的な情報?」
「彼等の外見とか性格とかの事ね、うわさも含めてだけれど。」
気になる事はいっぱいあるけれど、と彼は自分の意見をまとめた。
「あまりにもあの4人は似過ぎている、いつもと同じ格好で出歩けば誤解を受ける事間違いないわ…マツリちゃんとガーナちゃんが言うように島に降りる男達はある程度変装してから行った方が正解よ。」
「なるほど。」
一同がその言葉に頷いたのを確認したサナは、そのまま別の話題を出す。
「はい、これでこの話はおしまい…次は楽しい楽しいお金儲けのお話よ♡」
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