第10章
その後、肩車をされたガーナが高い視界からマツリを見つけ出し、どうにか彼女達は合流する事が出来た。
「その…ありがとう、ございました。」
やはりというかなんというか、マツリが彼らを見た微妙な様子を見てガーナは内心大いに頷く。
「いえいえ、無事に見つかって良かった。」
それでは、とそのまま去ろうとする彼らにマツリから待って下さいと声が掛けられる。
「貴方達はその…セームド海賊団に所属されている方々なんですか?」
「うん?確かにそうだが…。」
何故知っているのかという顔をする二人にマツリは事の始まりを説明した。
「なるほど、彼らに貴方は先に会ったのですね。」
「はい…そのお世話になりっぱなしで。」
いいと背が高い男性は手を振る。
「こっちが勝手にお節介をしただけ。」
「そうそう、これが僕達のスタンスだから。」
それじゃあ、と去ってゆく彼等の後ろ姿を見送ってから、マツリとガーナは顔を見合わす。
「似てた…よね?」
「うん…というか、マツリはほかの人達ともあったの?」
ガーナの問いにこくりと彼女は首を上下に動かす。
「向こうは船長とメソドさんにすごく…似てた、しかも名前も。」
「えぇ…さっきの人達はサナとノイにそっくりだったのにぃ?」
今一度まだ見える彼等を見てみる、彼等は行き交う人達に対し挨拶や会話、時には握手までもしてあの通りを歩いていた。
「自警団って言ってるのに、名前が海賊なのも…なんか…。」
まるで出来過ぎた偶然だ、と二人は意見を交わす。
「とりあえず、他の4人にはそのままのかっこうでこの島におりない方がいいって言った方がいいかもね。」
「うん。」
いつもの彼らが島民達やあの自警団達に見られたら、どんな対応を受けるか分からない。
何故こんな奇妙な事になっているかは分からないが、ひとまずはこれ以上何事も起きないように彼女らは船へと戻った。
「その…ありがとう、ございました。」
やはりというかなんというか、マツリが彼らを見た微妙な様子を見てガーナは内心大いに頷く。
「いえいえ、無事に見つかって良かった。」
それでは、とそのまま去ろうとする彼らにマツリから待って下さいと声が掛けられる。
「貴方達はその…セームド海賊団に所属されている方々なんですか?」
「うん?確かにそうだが…。」
何故知っているのかという顔をする二人にマツリは事の始まりを説明した。
「なるほど、彼らに貴方は先に会ったのですね。」
「はい…そのお世話になりっぱなしで。」
いいと背が高い男性は手を振る。
「こっちが勝手にお節介をしただけ。」
「そうそう、これが僕達のスタンスだから。」
それじゃあ、と去ってゆく彼等の後ろ姿を見送ってから、マツリとガーナは顔を見合わす。
「似てた…よね?」
「うん…というか、マツリはほかの人達ともあったの?」
ガーナの問いにこくりと彼女は首を上下に動かす。
「向こうは船長とメソドさんにすごく…似てた、しかも名前も。」
「えぇ…さっきの人達はサナとノイにそっくりだったのにぃ?」
今一度まだ見える彼等を見てみる、彼等は行き交う人達に対し挨拶や会話、時には握手までもしてあの通りを歩いていた。
「自警団って言ってるのに、名前が海賊なのも…なんか…。」
まるで出来過ぎた偶然だ、と二人は意見を交わす。
「とりあえず、他の4人にはそのままのかっこうでこの島におりない方がいいって言った方がいいかもね。」
「うん。」
いつもの彼らが島民達やあの自警団達に見られたら、どんな対応を受けるか分からない。
何故こんな奇妙な事になっているかは分からないが、ひとまずはこれ以上何事も起きないように彼女らは船へと戻った。