第10章
勢いが強く、そのままマツリは尻餅をついてしまった。
「マツリ、だいじょうぶ!?」
すぐに駆け寄ったガーナに「う、うん…。」と返事をするも、当たってきた男性はそのまま謝りもせずにその場から消えてしまう。
「何あれ!」
「急いでいたんだよ、きっと…?」
周りも見ていなかった自分も悪い、そう思ったものの一つの違和感が起こる。
「あれ…あたし、財布…っ。」
失くさないようにと、サナが首に掛ける仕様にしてくれた財布が見当たらない。
「落ちてないよ!」
「もしかしてさっきの!!」
気づいた時にはもう遅い、人ごみに紛れて男は消えていた。
「ミツメ!」
「まだ見える範囲だが、この人混みだぞ。」
少女達の足では間に合わないのでは無いかと、目玉は言うがそれでも動かなければ何も始まらない、そう思ったマツリは咄嗟に声を出す。
「ガーナちゃん、ごめん警官が見つかるようだったら声を掛けて!」
「マツリは!?」
「あたしは自分の失敗を回収してくる!」
すぐに「スリがいたんです、通して下さい!」と人々の波に飛び込んだ彼女に「むちゃしないでよー!」とガーナは大声で警告した。
「マツリ、だいじょうぶ!?」
すぐに駆け寄ったガーナに「う、うん…。」と返事をするも、当たってきた男性はそのまま謝りもせずにその場から消えてしまう。
「何あれ!」
「急いでいたんだよ、きっと…?」
周りも見ていなかった自分も悪い、そう思ったものの一つの違和感が起こる。
「あれ…あたし、財布…っ。」
失くさないようにと、サナが首に掛ける仕様にしてくれた財布が見当たらない。
「落ちてないよ!」
「もしかしてさっきの!!」
気づいた時にはもう遅い、人ごみに紛れて男は消えていた。
「ミツメ!」
「まだ見える範囲だが、この人混みだぞ。」
少女達の足では間に合わないのでは無いかと、目玉は言うがそれでも動かなければ何も始まらない、そう思ったマツリは咄嗟に声を出す。
「ガーナちゃん、ごめん警官が見つかるようだったら声を掛けて!」
「マツリは!?」
「あたしは自分の失敗を回収してくる!」
すぐに「スリがいたんです、通して下さい!」と人々の波に飛び込んだ彼女に「むちゃしないでよー!」とガーナは大声で警告した。