第9章
サナにはぐらかされ服を完成させた後寝室へと戻り、自分で答えを探そうと人を殺める方法を一から調べてみたり、殺しの定義についてサナから貸し出された辞書で学び直したものの、答えが分かるどころか知れば知る程頭が締め付けられるような気がして、マツリは顔を青くさせてしまった。
「…調べている内容が内容だものなぁ。」
常人とは異なる視力を持ち、人の内臓まで見透かす事が出来るマツリは、グロテスクな物に免疫があると考えていたが、そうでは無かったと思い知らされる。
「休憩すればぁ?」
頭上から腹立たしい声が聞こえ、マツリはより顔を険しくさせた。
「…詰め込み過ぎちゃうのは、もう癖だから。」
「頭からの知恵熱で、オレ焼けちゃう。」
焼けも腐りもしない癖によく言うと思いながらも、休みは必要なのはごもっともだった為、癪ではあるが言葉通りにする。
「…にしても、兄ちゃんも今更だよなあの時オレ言ったのに。」
「あの時?」
「ほらアレだよ…いつだったかお前の武器選びの時にオレが『前線で戦うなんてできない。』って話したろ。」
そういえば、と思い起こしてみる。
あの時のメソドは自分が戦うのを止めるどころか、武器選びに付き合ってくれた。
「結局あの時は、話が変わっちまったが…止めようと思えばあの時言えたのに、何で今更なんだろうな。」
「確かに…。」
自分に恐怖心を感じていたとしても、彼は協力的に動いてくれたのを今でも覚えている。
何かしらきっかけがあったのか、または元々思っていた事が表面化して今に至るのか。
「ま、何にせよ…あの兄ちゃんと話をしない事には分からない事だらけだから、話すのが手っ取り早いと思うぞ。」
お前の答えが決まっているなら尚更な、と目玉の呟きをマツリは静かに受け止めこくりと頷いた。
「…調べている内容が内容だものなぁ。」
常人とは異なる視力を持ち、人の内臓まで見透かす事が出来るマツリは、グロテスクな物に免疫があると考えていたが、そうでは無かったと思い知らされる。
「休憩すればぁ?」
頭上から腹立たしい声が聞こえ、マツリはより顔を険しくさせた。
「…詰め込み過ぎちゃうのは、もう癖だから。」
「頭からの知恵熱で、オレ焼けちゃう。」
焼けも腐りもしない癖によく言うと思いながらも、休みは必要なのはごもっともだった為、癪ではあるが言葉通りにする。
「…にしても、兄ちゃんも今更だよなあの時オレ言ったのに。」
「あの時?」
「ほらアレだよ…いつだったかお前の武器選びの時にオレが『前線で戦うなんてできない。』って話したろ。」
そういえば、と思い起こしてみる。
あの時のメソドは自分が戦うのを止めるどころか、武器選びに付き合ってくれた。
「結局あの時は、話が変わっちまったが…止めようと思えばあの時言えたのに、何で今更なんだろうな。」
「確かに…。」
自分に恐怖心を感じていたとしても、彼は協力的に動いてくれたのを今でも覚えている。
何かしらきっかけがあったのか、または元々思っていた事が表面化して今に至るのか。
「ま、何にせよ…あの兄ちゃんと話をしない事には分からない事だらけだから、話すのが手っ取り早いと思うぞ。」
お前の答えが決まっているなら尚更な、と目玉の呟きをマツリは静かに受け止めこくりと頷いた。