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第8章

ある程度の傷を負いながらも、殆どの相手を地面へ叩きつける事の出来たノイだが、そこで「おい!」と声が掛かる。
「コイツらがどうなってもいいのか!?」
その毛むくじゃらな片腕に動きを止められた子ども二人が、男に刃物を首元に突き付けられていた。
それまでこれでもかという程暴れていたノイの動きが止まる。
「そうだ…そのまま金を置いていけ…!」
思惑通りにノイはそのままポッケに仕舞っていた財布を取り出す。
このまま言う通りになってしまうのだろうか、と恐怖で目が潤んできた子どもが考えていると。

「目瞑れ、お前ら。」

財布を開け、小銭を握りそのまま男の顔面へと投げつける。
「グッ…あ!?」
小銭が被弾した後、その顔面目がけてノイのハイキックが飛んだ。
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