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第8章

所変わって海賊船内。
「人違いですよね!?」
船長の言葉に先に反応したのは、マツリだった。
「だってノイさんただ買い物行くだけって言ってたし、そもそもノイさんに寄ってくる子ども見た事無いし、寧ろ避けられる側…」
「マツリ、マツリ。」
動揺してノイが何処に行ったか知らないと行っていた口が別の事を話し始めたので、ガーナは言葉を掛けるも、その表情は最早諦めている。
「…ごめん、ガーナちゃん。」
「いいよ、もうげんかいだったし。」
それより、と話はノイが何処に行ったのか議題に移った。
「わたしは、島には行きましたが見ておりませんよ。」
「俺も見てねーな!」
「同じく。」
という事は、と大人3人は座っている少女達の方へ目を向ける。
「…ガーナたちが最後にみたのは、だいたいそこのとけいが二回りしたくらいだと思うけど。」
先程の失態で赤い顔を机に伏せているマツリに代わり、ガーナが冷静に告げた。
「ふむ、2時間ちょいくらいか…。」
「リンリン草は?」
「すぐ帰るって言ってたし、持たせてないよ…ガーナの血があるとしても、急にせいちょーさせるとお花さんたちいたいいたいって泣いて大変なんだからね!」
と憤慨するガーナの言葉を聞き、ほうほうと船長が頷く。
「じゃあ…一から探すしかねーか。」
そこで、ノイ捜索の為の作戦会議が始まった。
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