第7章
「んじゃ…盗む盗まない関係無く、何でオレが欲しいって思ったか…言わせて貰うな。」
海賊達が全員食べ終わるのを見計らって、船長はゆっくりと言い放つ。
「結論から言えば恐らくだけれど…あのティアラに使われているパール、理想郷に導くとされる宝石の一つ、深海の秘石である確率が高いから。」
「「「「「「何でそれを先に言わないんだ!!!」」」」」」
部下全員からツッコミを受けた船長は、今度は自主的に机に伏す。
「だって~あくまで確率だし、正確な事は言えなかったから~。」
「貴方のそういう所、本当直して下さい。」
青筋を立てたメソドにピシャリと言われても「へーへー。」と適当な返事しか返さないので、やはりこの男反省していない。
「だからさ、実際に手に取ってみないと分からないから、経験者に頼みたかったんだよ…ほら、下見も行かせたでしょ?」
「最初からその目的を教えて下さい!」
美術品の数々に夢中で、美術館の中や警備について一切見ていなかったマツリは船長に訴える。
「ごめんちゃい☆」
「もう今日ずっと机に顔張り付けていなさい、貴方。」
共に出掛けたサナも知らなかった様子で、冷たい視線を向けた。
「…という事で、一応事情はあるんだけれど…。」
顔は見せない分、手の動きでマツリに向けて手を振る船長に、マツリは内心先程の謝罪を後悔しながらも、低い声を出す。
「………非常に、ひっじょーーーーーに!嫌ですが…そういう事なら。」
しかし、バシリッ!と両の手で机を強く叩き、宣言する。
「でも、もし深海の秘石で無ければティアラはすぐに返却しますからね!!」
ナンチー島の夜を騒がせた一人の怪盗が、ここで復活する事が確定した。
海賊達が全員食べ終わるのを見計らって、船長はゆっくりと言い放つ。
「結論から言えば恐らくだけれど…あのティアラに使われているパール、理想郷に導くとされる宝石の一つ、深海の秘石である確率が高いから。」
「「「「「「何でそれを先に言わないんだ!!!」」」」」」
部下全員からツッコミを受けた船長は、今度は自主的に机に伏す。
「だって~あくまで確率だし、正確な事は言えなかったから~。」
「貴方のそういう所、本当直して下さい。」
青筋を立てたメソドにピシャリと言われても「へーへー。」と適当な返事しか返さないので、やはりこの男反省していない。
「だからさ、実際に手に取ってみないと分からないから、経験者に頼みたかったんだよ…ほら、下見も行かせたでしょ?」
「最初からその目的を教えて下さい!」
美術品の数々に夢中で、美術館の中や警備について一切見ていなかったマツリは船長に訴える。
「ごめんちゃい☆」
「もう今日ずっと机に顔張り付けていなさい、貴方。」
共に出掛けたサナも知らなかった様子で、冷たい視線を向けた。
「…という事で、一応事情はあるんだけれど…。」
顔は見せない分、手の動きでマツリに向けて手を振る船長に、マツリは内心先程の謝罪を後悔しながらも、低い声を出す。
「………非常に、ひっじょーーーーーに!嫌ですが…そういう事なら。」
しかし、バシリッ!と両の手で机を強く叩き、宣言する。
「でも、もし深海の秘石で無ければティアラはすぐに返却しますからね!!」
ナンチー島の夜を騒がせた一人の怪盗が、ここで復活する事が確定した。