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第7章

ぱたむ、と扉を閉めると灯り一つ無い事に気付き、灯りのある場所を手探りで探し恐る恐る彼女は点けた。
うっすらと明るくなる部屋の隅、そこにいつもとは違いこんもりと膨らんだ布団がいる事に気付いたガーナはそっちまでゆっくりと歩く。
「ごはん、おなかへったら食べてね。」
あくまで無理強いはせず、彼女の反応を待つ事にしたガーナはそのまま夕食を近くに置き、離れようとする。
「ガーナちゃん…。」
布団の中だからなのか、身の内に起きた感情の爆発のせいなのか、その声が濁っているように隣の少女は感じた。
「…ありがと。」
「うん、いいよ。」
もごもごと布団が揺れ、床との間に出来た隙間から手が伸びてくる。
食欲が落ちているかもしれないからと、メソドからアドバイスを受けノイが作った手に取りやすいサンドイッチが置いてある皿から消えてゆく。
確かにする咀嚼音を聞きながら、ガーナは布団の隣に座る。
「おはなししても大丈夫?」
「……………。」
良いとも嫌とも言わない、それでも拒否の言葉が無かったのでガーナは口を動かす。
「じゃあ、ここからはガーナの独り言ね。」
一度呼吸を整えてから、彼女は切り出した。
「ガーナもね…せんちょうや、他のみんなとケンカすること何度もあったよ。」
うんとね、指を出して思い起こすような動きを見せる。
「ちいさなことも…おっきなことも、いっぱいあったよ!…何だったらいまでもあるし。」
ノイとかいまだにむかつくもん!と頬を膨らませ、怒りを表現した少女の隣の布団は動かない。
「おこることは当然だとおもう…気にしなくてもいいんじゃない?」
「………ガーナちゃんは、ごめんなさいって謝る事が出来る?」
そこで言われた一言にガーナはぱちくりと両瞼を動かした。
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