第6章
当たり前と言えばそうなのだが、世の中相性というものが存在する。
火は水に消され、水は植物に吸われてしまい、そして植物は。
「マッチを持っている奴がいて良かったよ。」
船ごと燃やしちまうから、武器以外の火種はあまり持たないようにしているんだ、と彼は自分を縛っていた植物の燃えた残骸を踏みにじり、ガーナの首を掴む。
「とりあえず、オレから要求を聞け。」
じろりとこちらを睨む視線は、もう容赦をしないとばかりに厳しい色になっていた。
「今捕まえている奴らの拘束を解け、そして有り金の在処を教え…オレ達と共に来るんだ。」
今よりも楽な生活をさせてやるぜ、と言うように余裕たっぷりの笑みで彼は言うが、ガーナの首を捕まえている手の力は強いままである。
この脅しを受け入れろ、と言葉にしなくてもその行動がガーナを屈服させようとしていた。
首から伝わる圧迫と痛みを受けながら、彼女はこの危機的状況で思考を必死に巡らす。
どうすれば、植物も、船も、海賊達も救えるのだろうか、と。
(だって、守るってやくそくしたんだから!!)
火は水に消され、水は植物に吸われてしまい、そして植物は。
「マッチを持っている奴がいて良かったよ。」
船ごと燃やしちまうから、武器以外の火種はあまり持たないようにしているんだ、と彼は自分を縛っていた植物の燃えた残骸を踏みにじり、ガーナの首を掴む。
「とりあえず、オレから要求を聞け。」
じろりとこちらを睨む視線は、もう容赦をしないとばかりに厳しい色になっていた。
「今捕まえている奴らの拘束を解け、そして有り金の在処を教え…オレ達と共に来るんだ。」
今よりも楽な生活をさせてやるぜ、と言うように余裕たっぷりの笑みで彼は言うが、ガーナの首を捕まえている手の力は強いままである。
この脅しを受け入れろ、と言葉にしなくてもその行動がガーナを屈服させようとしていた。
首から伝わる圧迫と痛みを受けながら、彼女はこの危機的状況で思考を必死に巡らす。
どうすれば、植物も、船も、海賊達も救えるのだろうか、と。
(だって、守るってやくそくしたんだから!!)