第6章
賊達が新たな獲物を求め、次の部屋へと移動しようとしたその時。
「うわぁ!?」
仲間達が回収した食べ物を両手が塞がる程持ち、先に小舟へ戻ろうとした男が声を上げ、食堂に居た残りの賊達が音の方へ振り向く。
その視線の先、飾りとして置いてあると思っていた観葉植物から葉や枝が伸び出て行こうとした男を拘束していた。
「く、クソッ…何だこれ、絡みついて取れねぇ!」
「何だこの木!?」
すぐに仲間の一人が刃物を持ち救出しようと枝を切ろうとするが、近くに来た事で枝がそこから伸び彼も拘束されてしまう。
「な…ウソだろ!?」
うぞぞぞぞと勢いよく伸びまるで賊達を部屋ごと枝葉…そして鉢の下から根も成長し逃げ場を無くす様に囲ってゆく。
一気に葉の香りが濃くなる空間に、彼等は圧倒されていた。
「入り口も…窓も枝に邪魔されて出られねぇ!」
「何だコレ、悪夢でも見てんのか…?」
部屋の四方八方枝葉で埋められ、その枝は更に男達を拘束しようと先程と同じように枝を伸ばしてくる。
「しっかりしろ、テメェら!!」
そこで狼狽えている彼等に頭から一喝の言葉が飛ぶ。
「逃げ道が一つだけある、そこへ逃げ込め!」
捕まった奴らは自力でどうにかするか救助を待て!と指示し、唯一残された逃げ道…船の中へと進む。
袋の鼠がどちらなのか、それを知らないままに。
「うわぁ!?」
仲間達が回収した食べ物を両手が塞がる程持ち、先に小舟へ戻ろうとした男が声を上げ、食堂に居た残りの賊達が音の方へ振り向く。
その視線の先、飾りとして置いてあると思っていた観葉植物から葉や枝が伸び出て行こうとした男を拘束していた。
「く、クソッ…何だこれ、絡みついて取れねぇ!」
「何だこの木!?」
すぐに仲間の一人が刃物を持ち救出しようと枝を切ろうとするが、近くに来た事で枝がそこから伸び彼も拘束されてしまう。
「な…ウソだろ!?」
うぞぞぞぞと勢いよく伸びまるで賊達を部屋ごと枝葉…そして鉢の下から根も成長し逃げ場を無くす様に囲ってゆく。
一気に葉の香りが濃くなる空間に、彼等は圧倒されていた。
「入り口も…窓も枝に邪魔されて出られねぇ!」
「何だコレ、悪夢でも見てんのか…?」
部屋の四方八方枝葉で埋められ、その枝は更に男達を拘束しようと先程と同じように枝を伸ばしてくる。
「しっかりしろ、テメェら!!」
そこで狼狽えている彼等に頭から一喝の言葉が飛ぶ。
「逃げ道が一つだけある、そこへ逃げ込め!」
捕まった奴らは自力でどうにかするか救助を待て!と指示し、唯一残された逃げ道…船の中へと進む。
袋の鼠がどちらなのか、それを知らないままに。