第6章
マツリに…いや、マツリの額へ話しかけた彼女は返ってくるであろう声を信じて待つ。
「…ガーナって言ったか?」
男とも女とも表現できない、無機質な声がその場に現れた。
「何故俺の事を知ってる?…そして田舎の島で家に引きこもって過ごしていたコイツに何の用事がある?」
うっすらとそれまで隠れていた額からその目が睨め付ける様子を見て、ガーナは慌てて訂正をする。
「ちょ、何もするきもないよ!…ガーナだってこどもなんだから。」
「それにしても、お前が一番この船に詳しいじゃないか。」
いつものふざけた言動とは違い、一貫してこちらに対して不信の思いを抱く目玉をガーナは戸惑いと共に一つの確信を覚えた。
(てっきりミツメも子どもになるのかとかんがえてたけど…マツリが子どもだったころのミツメになっているんだ。)
子どもにしてはしっかりとし過ぎている、寧ろ保護者だと言わんばかりの態度をする目玉に対してガーナは改めて真摯に向き合う。
「信じられないかもしれないけど、いまみらいのせかいにあなたたちはいるの。」
「……………。」
表情が見えない目玉に対して何をすれば信頼を得られるか何て彼女は考えつかなかったが、恐らく今幼すぎる子どもだらけの船内において唯一まともに話が出来る相手なので、何としてでも協力して欲しいと必死に頭を捻る。
「その…なんだかんだあって、今のマツリはこの船にのってガーナ達のなかまになって楽しくすごしていたんだけれど、航海のとちゅうでへんなきりにおそわれて…なんか、みんな子どもにもどっちゃって…でいまこうしておはなししているんだけど。」
辿々しく説明したガーナは「でもね!」と付け加えた。
「さっきマツリに話したことはほんとう…ガーナ、マツリに何かあったらすぐに助けるし、守るから!」
「…ガーナって言ったか?」
男とも女とも表現できない、無機質な声がその場に現れた。
「何故俺の事を知ってる?…そして田舎の島で家に引きこもって過ごしていたコイツに何の用事がある?」
うっすらとそれまで隠れていた額からその目が睨め付ける様子を見て、ガーナは慌てて訂正をする。
「ちょ、何もするきもないよ!…ガーナだってこどもなんだから。」
「それにしても、お前が一番この船に詳しいじゃないか。」
いつものふざけた言動とは違い、一貫してこちらに対して不信の思いを抱く目玉をガーナは戸惑いと共に一つの確信を覚えた。
(てっきりミツメも子どもになるのかとかんがえてたけど…マツリが子どもだったころのミツメになっているんだ。)
子どもにしてはしっかりとし過ぎている、寧ろ保護者だと言わんばかりの態度をする目玉に対してガーナは改めて真摯に向き合う。
「信じられないかもしれないけど、いまみらいのせかいにあなたたちはいるの。」
「……………。」
表情が見えない目玉に対して何をすれば信頼を得られるか何て彼女は考えつかなかったが、恐らく今幼すぎる子どもだらけの船内において唯一まともに話が出来る相手なので、何としてでも協力して欲しいと必死に頭を捻る。
「その…なんだかんだあって、今のマツリはこの船にのってガーナ達のなかまになって楽しくすごしていたんだけれど、航海のとちゅうでへんなきりにおそわれて…なんか、みんな子どもにもどっちゃって…でいまこうしておはなししているんだけど。」
辿々しく説明したガーナは「でもね!」と付け加えた。
「さっきマツリに話したことはほんとう…ガーナ、マツリに何かあったらすぐに助けるし、守るから!」