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第6章

急に動き出したガーナを見て、マツリは元から縮めていたその身をもっと小さくさせてしまった。
しかし、幼いマツリが思っていた展開とは違うものが彼女の身に訪れる。

きゅう、と温かな何かが彼女の体を包む。

「………?」
「大丈夫、大丈夫だよ…。」
小さなその頭に、ガーナの手が置かれ撫でられる。
使っていない片腕はマツリの背中に回っていて、そこでマツリはやっと自分はガーナに抱きしめられていると自覚した。
勝手に居なくなった自分を叱るどころか、宥めるように優しく、優しく撫でられるその行為に、緊張で強張っていたその体が柔らかくなっていく。
「おこってない…しからない…もし、マツリが誰かにいじめられたらガーナがすぐに助けるからね。」
「………おこらない、の?」
その問いにガーナは力強く頷いた、そして目を合わせてマツリにお願いをした。
「あと、ごめん…少しだけみみにコレつめて、目をとじてくれる?」
「なに、これ?」
ガーナが取り出したのは、とある効果のある葉っぱだった。
「ようじがおわったら、すぐにとるから!」
お願い!と必死に頼む彼女を見て、先程より信頼が上がったのかこくりと頷き両耳に葉を入れ、そして目を閉じじっとする。

「…聞いているんでしょ、ミツメ?」
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