第四章

目の前には、大蛇があたし達を睨みつけている。

その時はすぐに訪れた。先に仕掛けたのはあたし達…雲流丸が一番に蛇に向かって走り出した。
『フゥ…シャー!』
今度は尻尾では無く、頭からあたし達に襲い掛かってきた大蛇を、雲流丸はギリギリの所で躱す、そして頭の真横の位置から持っていた木刀…それを。

躊躇う事無く、その頭へぶっ刺した。

『シャアアアアッ!?』
刺した事で頭は動けず、尻尾や胴体を動かして反撃をしようと大蛇は藻掻くけれど、大助さんや聡士さんがサポートしてくれるお陰であたし達にはその攻撃が届かない。雲流丸は大蛇に刺してある木刀を更に深く、深く入れる。
バチバチバチバチィッ!!
木刀に貼られた札が確実に大蛇へダメージを与える音を出す。大蛇も危機だと思っているのか更に暴れようとするけれど、雲流丸は負けず木刀を持つ両手に力を更に籠める。
「―往生しろ。」
ズッ!と顎下まで木刀を差し込んだ。
『シャア、ァァぁぁぁ…。』
声が弱々しいものに変わり、チリチリと粉になって消えてゆく大蛇。頭以外も胴体、尻尾も残さず無くなる。ちらりと雲流丸が大助さんと聡士さんへ視線を向けた。
「お疲れ様、無事退治は終わったよ。」
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