番外編
10月31日。
本来、日本人のほとんどがこの日の行事には関係がない。
しかし、クリスマスよろしく祭り好きな日本人はそのイベントの由来や宗教などの考えを超えて、年々その規模を拡大しながら楽しんでいる。
小学校の校門、そこは人通りが多く、他人が行き交う中で、三絵は一人ぽつんと立っていた。
そろそろかなと、自身の母が持たせてくれた子供用の携帯の時計を見ながら周りをうかがっていた。
「三絵!」
聞きなれた声と足音が三絵の耳に届いた。
「芽衣、林檎…と。」
姿を確認して友人二人の後ろにくっついている小さな人影を見つけた。
「ほら。」
三絵の視線に気づいた林檎が小さな人影に向けて声をかけた。
「こ、こんにちは。」
「大きくなったね~。」
つい近所にいるようなおばさん感覚で林檎の弟である夕日 真人(ゆうひ まこと)に三絵は話しかけた。
「何言ってるの真人くんには3か月前に会ったじゃない、夏休みに林檎の家に行った日。」
「でも、まだ6歳だから成長は早いかも…。」
あたしじゃ近くにいて分からないけどと三絵のフォローをしてくれた。
「あ~やっぱり、林檎は天使だ。」
「うるさい。」
「まあまあ。」
といつものお決まりのやり取りをしているが、3人はいつもとは違うところがあった。
「そっか、今日林檎は天使じゃなくて、妖精だもんね。」
「そうだね!」
「そういえば、あんたは悪魔なのそれ?」
「うん、芽衣姐さんは魔女?」
「………。」
「ツインテールにツンデレなうえに魔女っ娘とかもう最強じゃないっすか。」
以下略。
