番外編


夏休みといえば?

海、山、プール…など、関連ワードは数え切れないほど存在する。
が、その言葉たちを吹き飛ばすとんでもない存在感を放つものがあることを忘れてはならない。
それは――――――――

「お、終わらない…。」

自分の勉強机に突っ伏して三絵は呟いた。
8月31日 午後14:00
刻々と登校日の足音が聞こえてくるような幻聴さえ聞こえる気がした。
「なんで、宿題って毎年こんな苦労するんだろうね…。」
「そんなこと言っている暇があるなら集中しなさい。」
芽衣が厳しく突き放すが、自身も宿題をやっていている。
「まあまあ、今日は皆お互い様だからしょうがないよ。」
と林檎が二人をなだめる、やはりその手元は宿題をやっている。
この三人、今日は三絵の家で宿題の追い込みである。
ちなみに三絵がやっているものは算数のドリル、芽衣がやっているものは歴史の人物に関する作文、林檎がやっているのは自由研究だった。
「これが終わったら遊ぶ約束もしてもらえたし、頑張ろう!」
「あーマジで林檎って癒し…。」
「分かったら手を動かす!」
「芽衣さん、もうちょっと応援とか…。」
そんなことを話しながら各々宿題を進めていった。

ちなみに雲流丸は完全に蚊帳の外状態で、下のリビングで三絵母と一緒にテレビを見ていた。
『暇でござるな…。』
石野原家は三絵以外霊を視る人はいないので、雲流丸は話し相手が三絵しかいないのだった。
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