第三章
ツンデレにツインテールの妹。
美魔女の和服美人の母。
さて、そんな家族の中にいる兄はどういった人物か?
「そもそも、お兄さんいたの!?」
ここにきて初めて知らされたことなので、あたしは反射的に芽衣に質問をした。
芽衣は知られたくなかったのか、頭を抱えて机に突っ伏している。
「…教えてなかったの?」
答えそうにない芽衣に代わり、茜さんがあたしに問いかける。
「え、ええ…全く。」
「あらあら、水くさいわね。」
困った子と茜さんは苦笑した。
(…こんな属性のオンパレードみたいな家族がいるから、お兄さんも只者じゃないよね。)
幽霊が視えることはもちろんだろうけど、とあたしは脳内で妄想を膨らませた。
『こんにちは芽衣の兄です、いつも我が愛しの妹・芽衣がお世話になっております今後ともよろしく。』
(わざわざ挨拶にくるってことだから、シスコンとか?)
『べ、別にいつも芽衣がお世話になっているから来たわけじゃねぇからな!』
(いや芽衣のお兄さんだから、ツンデレ属性持っていたりして…?)
『あの、三絵殿…?』
横から聞こえた声にあたしは我に返った。
「あ、え、何?」
いや、大したことではないがと雲流丸は前置きをしてから話してきた。
『時間は、大丈夫かと…。』
「あ、やば!」
そう言われて持っていた子供用の携帯を見るとちょうど6時になろうとしていた。
「まあ、お話しはこれくらいにして、次回に持ち越しましょうか。」
「すみません…。」
その時に、障子が開けられる音がした。
