第三章
「芽衣ちゃんの家?」
昨日の夕食の時に、母さんや父さんに芽衣の家の事を聞いてみた。
「そう、芽衣の家ってどんなところだったっけと思って。」
「それは…三絵の方が知っているんじゃないの?」
ごもっともな答えが返ってきた。なにせ、母さんは芽衣の事を知ってはいても、芽衣のお母さんには会った事が無い。
「PTAとか子ども会にも入っていないみたいだし…。」
「ですよね。」
答えが分かってはいたけれど、父さんにも話題をふってみた。
「同じだな。」
「そうだよね…。」
「でも、芽衣ちゃんの家は相当な名家だったような気がするが?」
「さすがにそれは、三絵も知っているでしょ。」
そう、芽衣の家はこの辺りは結構知られている、大きく立派な日本家屋なのである。
「まあ、お嬢様だね。」
一回だけ、芽衣が学校を休んだので、年賀状の住所を辿り、芽衣の家に言った事があるのだけど、なんかお手伝いさんとか、広い日本庭園とか、高そうな壺とかがあって、恐る恐る入った思い出がある。
あと、芽衣が風邪にかかったくせに起きてきて、すぐに帰れと言われた。
(あの感じからして、あまり家の事を知られたくないのかな?)
その後、別の話題に変えられてしまい、結局芽衣の家の事はあまり分からないまま、今日を迎えてしまった。
