「鬼太郎ー手紙届いてるわよー！」

「ありがとう猫娘」
はしごを降りて手紙の封を開けた。内容はいつも通り妖怪についての困りごとだった。
読んでいる途中で猫娘が口を挟む

「ねえ、どうなの？あの子とは」

「あの子って？」

「とぼけないでよ。最近拾ってきた子供よ」

「ああ、うーん…なんかかわいいよ」

「ど、どういう意味？」

「猫みたいで」

「は？」

猫娘なら理解を示すと思ったがそれは難しかったようだ

「たまに甘えん坊な所を見せるから…あんな見た目だけど、優しいし謙虚だし。普通の女の子だよ」

「そう？私たちが言うのもなんだけどなんか不気味じゃない？」

そうかなと呟き家の方を見ると丁度少女が家の淵から顔を出していた

「どうしたの？怖くないからこっちおいで」
少女はそのままツボだこのようにすすすと奥へひっこんでしまった

「鬼太郎それじゃあ逆効果よ」

「そんな…」
地味にショックを受けるとそういえばと猫娘は話を変えた

「最近猫ちゃん達から聞いた話だけど、妖怪のぶり返しが起きてるみたい」

「ぶり返しってどういうことだい？」

「具体的に言うなら私たちが今まで倒した妖怪や普段おとなしかった妖怪が狂暴化して復活してるってこと」

「……？そんな噂も相談も聞いてないけどなぁ…」

「まあ言っちゃえば猫たちの間で広がってる噂、に過ぎないけどね。
でも動物達の霊感って意外と侮れないからデマでもなさそうなの」

「そうだね…それは分かってるよ。この依頼の区切りが付いたら調査してみよう」