貴方が来るまで…
名前
ノエラモンスター
ガスター博士に作られた娘
受動的な性格
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
〇月〇日
娘が欲しいと思った。私のことを慕ってくれる家族ができたらじめじめした研究生活がどんなに美しく色づくだろうか。だが私には伴侶がいない。娘はおろか子供すら持っていない。この願いは半ば諦めている
〇月×日
いいことを思いついた。いないのならば作ってしまえばいい。モンスターでは種類が多すぎてサンプルを掴めないため、ニンゲンをベースとして計画すれば容易だということが分かった。少し大がかりな計画になるが私はその一秒だって惜しまない
△月×日
あれからかなりの時間を要した。数々の失敗や挫折もあった。だがそろそろ完成に近い
早とちりかもしれないが今のうちに新しい名前を考えた
ノエラ
完成した時にちゃんと呼べるように仕事中に何度も口ずさみ、仲間達に怪しまれてしまった。
×月▽日
ついにノエラがカプセルから出られる日が来た。様々な検査をした結果まだ不備がある部分がいくつかあった。ノエラは学習能力が高く、一日で物の名前はほとんど覚えてしまった
足がまだ機能しておらず、ずっと椅子に座っていた。まずはそこから直してあげなくては
×月◇日
今日は何ていい日なんだ。ようやくノエラが立てるようになれた。懸命に足を動かしている姿がとても愛らしい。国王から生まれたご子息の話を聞いたことがあるが、子供を持った親の気持ちがわかったような気がする
▲月〇日
ノエラの成長は順調に進んでいる。
ただ、私は今大きな課題にぶち当たっている。
彼女には感情の情報が乏しい。研究員から機械的でニンゲンにもモンスターにも見えないという指摘があった
いつだか、ノエラは町へ行きたいと言っていった。その願いを叶えるためにも彼女に感情は不可欠だ。
研究の結果、彼女にはアイが足りないことが分かった。だがアイはタマシイのように抽出することができない。彼女は私の手で作ったものだ。普通の家庭のように愛情を注ぐ位で情報を手に入れることができるのだろうか…
話はそこで途切れていた
「なんだよ…これ」
「あの子が素っ気ないように見えるのはあの子の責任じゃない。けれど、私はあの子の行く先を見るのが不安だわ。研究員でもできないことを私たちができるのかしら…」
「…
そういうことはアズに任せた方がいい。あいつに優しくすることができない私じゃ…きっとうまくできないだろうから」
「あら、優しくしないといけないっていう意思はあるのね」
顔を上げるとママがくすくす笑ってた
「キャラは天邪鬼ね」
「な…///
そんなんじゃない!ごちそうさま!!」
このままだと掘り下げられかねないので逃げるようにキッチンを後にした。ものすごくかっこ悪くて顔から火がでそうだ
「…そんなにニンゲンに執着しなくてもいいのに。ここにはあなたの嫌いなニンゲンはいないし、むしろ辛そうだわ…」